○中西珠子君 もう時間も参りましたので詳しくは申し上げられませんけれ
ども、
労働時間
短縮に
つきましてはたくさんの婦人も男性も要望している事項でございますので、慎重に
建議に基づいてお諮りくださいまして、よい法律をつくっていただくように、基準法の改正をしていただくように心から要望いたしております。
最後に
一つ、
大臣の御所見を伺いたいんでございますが、十二月一日に経済
審議会の
経済構造調整特別小
委員会ですか、それが中間
報告を発表いたしましたね。
産業の空洞化を恐れることなく
産業構造
調整をどんどん進めるべきである、そういうことを主張しておりまして、そして
産業構造
調整の段階で最も重要な問題というのは
雇用の問題である、しかし円滑な
雇用調整を行えばマクロ的には
失業増大のおそれはない、こういうふうに言っているわけでございます。
ただそこに、その場合、経済成長率は四%ぐらいが望ましい、こう言っているわけですね。最近の、十二月五日ですか、経済企画庁が発表した本年七月から九月の経済成長率は年率に換算しますと二・六%にすぎないわけです。これから類推いたしますと、結局本年度は三%ぐらいにしかならないんじゃないか、四%の達成はとても無理じゃないかというふうに
考えるわけでございますが、
労働大臣はこういった経済不況の中で、経済成長率が落ちている中で、円滑な
雇用調整だけを行えばマクロ的には
失業増大のおそれはないなんと言われては、ちょっとお困りになるのじゃないかと思うんですね。本当にやはり
経済政策と
産業政策と
雇用対策とは一体となって、一丸となって推し進められなきゃならない。そしてまた、こういう深刻な
経済情勢、また
雇用失業情勢が深刻化している中で
労働省の役割というものは非常に重要になっていると思うのでございます。
それで、
雇用対策推進本部の座長も
労働大臣がお務めになっているわけでございますから、これはもう
労働省の立場を強力に主張していただきまして、そして
雇用失業状況が好転していくように、そしてまた
高齢化社会もどんどん急ピッチで進んでくるわけでございますから、緊急な
雇用対策ばかりでなく、中長期的なやはり高齢者にも職を与えていくというそういう
雇用創出の御努力も必要と思うし、緊急
対策と中長期的な
雇用対策と両方におきまして
労働大臣の御奮闘を期待したいし、また予算要求なさるもので必要なものは、私
どもがもしお力になるならばバックアップして頑張っていただきたいと思うわけでございますが、
大臣の御決意のほどを最後にお伺いいたしまして私の質問を終えます。もう本当に時間がなくて残念なんでございますけれ
ども、どうぞよろしくお願いいたします。