○永田良雄君
関係省庁で相談して、これでいけるという自信のある数字であるということを聞いて、私も安心いたしました。
そこで、帰りたいという点についてでありますが、こういう
観測体制も整ったわけでございますから、少なくとも危なくなったら最初に、二十一日の日に
避難命令が出せたように、いろんな今
大臣からもテレメーターで
気象庁に
データが一元的に即時に入るという格好になりましたし、そういうことを基礎に、もしまた何かがあったときに同じように危険を避けるために、
避難とか適切な
措置ができるという格好ができれば、私は帰島ということが見えてくるんだろうと思うわけでございますので、そういう点を十分踏まえていただきまして、行政判断として、やはり
予知連は科学者の
皆さんの集まりでございますから、それに責任を持たせるのは間違いであります。あくまでも責任をとるのは行政でありますから、
予知連の科学的判断を十分参考にしながら、的確な判断をさらにお願いしたいと思うわけであります。それこそが
島民が今一番願っていることであります。
かつまた、帰っても危ないとなりますと、観光なんかに行かないわけでございます。もちろん、危険なときは直ちに、事前に今回
避難したような
体制がとれて
避難も十分にできるということがあれば、あの島は観光が産業の主体でありますから、やはりまた
皆さんが行っていただいて
火山も見てみようと、こういう話になりまして、後の生活設計も十分にいけるということになるわけでありますから、その点について十分配慮をお願いしたいと思うわけでございます。
それから、
気象庁長官にちょっとお尋ねしたいのでございますが、
新聞報道で
東京都あるいは
政府の
本部会議の見解と
予知連、
気象庁長官の見解が食い違ったというのが一時期
新聞に出まして、それは後で連輸
大臣が
閣議で取り消されといういきさつがあったわけでございますが、私はこういう混乱しているときに、
予知連と行政の
意見が食い違うというのは、最も避けるべきことだと思うわけでございます。
住民はどう判断してよいかわからなくなるわけでありますから、そういうことがないように今後ひとつ十分気をつけてやっていただきたいと
思います。そのときの
実情等について聞くのはやめますが、ひとつお願いをいたしておきます。今後ああいうことがないように十分
連絡してやっていただきたいと
思います。
それからもう
一つは、これは
国土庁にお願いしたいわけでございますが、活動
火山対策特別
措置法というのがあるわけでございまして、
桜島等はその法律によりまして
避難のごうあるいは
避難の道路あるいは
避難の港、そういった緊急
事態の
整備の
措置ができておるわけでございますが、聞くところによると、
三原山はまだそういう
状態になっておらないと聞くわけでございます。これは、やはり
三原山も危ないということになったわけでございますから、そういった
措置を的確に今後やらなきゃいかぬというのが
一つであります。
それから、そういう事業をこれから
計画的に広範囲にやることによって、諸産業がいろいろこれから
被害を受けますけれ
ども、そういう
被害をなくするのはなかなか大変だろうと思うわけでございます。そういう公共事業が、いわゆる生活の一部として、生活の糧になることにもなる一石二鳥のことでございますので、そういう点について考えておられるのかどうか。一日も早くそういう指定なり何なりをしていただきたいと思うわけでございます。
国土庁長官の御決意のほどをお願いします。