○山越
政府委員 消防関係の御
質問にお答え申し上げます。
まず第一点の山火事の問題でございますが、今回の
伊豆大島の
噴火災害に対しまして、地元の
大島町長から要請がございまして、東京消防庁では二十二日から逐次
職員を派遣いたしまして、三十名の
職員を交代で派遣しておるところでございます。それで、
大島町の消防本部それから消防団の方々と
協力をいたしまして、特に御指摘がございました元町の方に
溶岩流が流れてきておって、それが一番問題なものでございますから、それから発生する山火事等の防止に当たっているところでございます。これからも、先ほ
ども昨日の
予知連の統一見解のお話がございましたが、そういったこともございますので、
火山の専門家の話も十分拝聴いたしまして山火事の対策に万全を期していきたいというふうに考えております。
それから、特に第二点の
溶岩流の問題でございますが、私
ども、これが当面最も大事な問題であるというふうに理解をいたしております。もしも
溶岩流が元町の方まで迫ってまいりますと、これは一番人家に重大な影響を与えますので、この問題に対処することを
最大の重点として現在対策に取り組んでおります。
具体的に申し上げますと、
溶岩流が火葬場のところから五十メートルぐらいのところまで来ているわけでございますが、昨日から、冷却放水と称しまして、ポンプを八口ほど用意いたしまして、それによりまして
溶岩流に対しまして上から注水をいたしましてこれを冷却する、冷却をしていってその流れをとめる、こういう戦術でございますが、それを昨日から
実施をいたしておりまして、本日も引き続き
実施をいたしております。
つい先ほど入りました
情報によりますと、
溶岩流の先端部から百メートルほど上流のところに二本ほど亀裂ができたそうでございまして、その亀裂の中に水を大量に投入すると中の
溶岩流を冷却する効果が非常に大きいのではないかということでございまして、その効果が現在期待をされているところでございます。これからもその
溶岩流の冷却作戦を最重点に置いて
実施をしていくということで、東京消防庁と地元の消防が相
協力をして対策に当たっているということでございます。
地元の消防本部、消防団は、消防
職員は十一人でございまして消防団員は四百九十五人でございますが、それで十分かというお話については、大きな
災害が発生したわけでございますから必ずしも十分でないことは御指摘のとおりでございます。その意味におきまして、東京消防庁からとりあえず三十名ほどの
職員が応援に駆けつけているわけでございますが、私
ども消防庁といたしましても、東京消防庁に対しまして、もしも東京消防庁だけで不十分だという場合には、例えば横浜とか他の消防本部からも応援に出すべく用意があるということは申し上げておりますけれ
ども、東京消防庁の現時点の
判断といたしましては、まだまだ余力がある、したがって、必要があればさらに
職員を増強して対策に当たりたいということでございますので、当面は東京消防庁が中心になって応援をしていく、そういう形で進んでいくことになっております。
私
どもとしましても、これからも十分
情報をとりまして、不測の
事態に備えまして、機を失せずに万全の対策をとってまいりたいと思います。
以上でございます。