○
斉藤(節)
委員 やはり
先ほども
局長も言っておられましたけれ
ども、レーガン大統領が大いに話し合いましょうということを言っているわけでありますから、それにゴルバチョフ書記長が対応してくださればよろしいわけでありますけれ
ども、その辺、
日本が大いにその対話を進めていくことを力を入れていっていただきたい、そんなふうに私は思うわけでございます。
そこで次に、ちょっと
内容は変わりますけれ
ども、やはりSDIの研究
関係でありますけれ
ども、去る十月二十六日の朝日
新聞に、石田特派員がアメリカのNASAのアンドルー・ストファン
局長と会見いたしまして、ここで、SDIの研究というものについて、米国のいわゆるNASAの研究所で行われるのじゃないかというような、そういう話が出ておるわけであります。
ちょっと読んでみますと、「同
局長は、戦略
防衛構想(SDI)など米国紡総省の研究が将来、
日本のモジュール(実験棟)などで行われる可能性について、「全くないとは言えない」と述べ、計画推進の最高
責任者として初めて「軍事利用」の可能性に言及した。」ということでありますけれ
ども、その中でこのように言っているわけです。「ストファン
局長は「宇宙基地はシビリアン(民間人)のためのもの」であり「平和目的の計画である」と何度も強調した。しかし、国防総省の研究が
日本のモジュールで行われる可能性について「全くない、とは言い切れない」」このように言明しているわけです。また、「基礎研究ならだれが利用してもかまわない。明らかな兵器開発の場合は「ちょっと待て」というが、」そういうことも言っているわけです。
また、「宇宙基地がSDI開発に利用されるかどうかについて、「難しい
質問だ。しかし、基礎研究である限り、たとえSDI技術に応用される可能性を
指摘する人がいても、イエスだ」」とこのように断言しているわけです。「SDIなど軍事がらみの研究の場合、基礎研究であるかどうか、を基地利用の基準にしたい」との
考えも明らかにしているわけでありますけれ
ども、しかし、「基礎と(軍事への)応用研究の境界がどこにあるのか、定義することはできない」、これは当然そうだと思うのですけれ
ども、そのように言っているわけであります。
こういう
記事があったわけでありますけれ
ども、科学技術庁の川崎雅弘審
議官がこれに対してコメントをしているわけでございます。どのように言っているかと申しますと、「「宇宙の平和利用」の
国会決議や宇宙開発
事業団法の第一条に明確に
規定してあるように「平和の目的に限り」宇宙開発を進めている。宇宙基地の利用の仕方は、日、米、
カナダ、欧州宇宙機関(ESA)の四者で交渉している段階だが、宇宙基地の予備設計の協定でも「平和目的に限る」と決めてある。宇宙基地の開発・利用については
政府間協定を結ぶことになるだろうが、「平和目的に限る」前提で話し合いは進んでいるので、九五年に運用が始まる宇宙基地で「SDIの実験をしたい」と米国が申し入れてくるとは
考えにくい。はっきり平和目的外とわかった実験をJEMでしたいという要望があった場合は、拒否せざるを得ない。」このようなコメントを載せているわけであります。
このように、もし我が国のいわゆるモジュールなどで行われる可能性がSDIの研究についてあるとすれば、これは問題だと私は思うのでありますけれ
ども、その辺どのようにお
考えになっておりますか。