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薮仲委員 どうかよろしくお願いをいたしておきます。
たくさん
質問したいのですが、もう時間がなくなったものですから、要点というよりも最後に大事な点を幾つかまとめて確認をしておきたいことがあります。
今度、私も
静岡でしたから、稲取とか下田、伊東、熱海へ
避難なさる
方々の実態を、
地元にいてよくわかっておりました。この
避難という問題は非常に大事だと私は思います。我々、
地震の場合はいわゆる第一次
避難場所、広域
避難地というように逃げてまいりますけれ
ども、
大島の場合は島でございます。例えば
避難命令が出て波止場まで出てきた、今度波浮の港と
元町を行ったり来たりということも言われておりますが、こういう経験にかんがみて、消防庁が
地域防災
計画を所掌なさる
省庁として、当然当該の
大島あるいは
東京都と協議はもう既になされていると私は思いますが、では
元町の方はどこの港へ逃げます、あるいは岡田港へはどこの方がいらっしゃいます——岡田と
元町には御承知のように四千トンバース、あと千トンバースもあります。四千トン二バースと千トン二バースです。波浮の港は、御承知のように水深が二メーターあるいは三メーター、非常に浅いわけでございます。きょう運輸省お見えですから、あそこに
避難港を、
避難岸壁をどうおつくりになるのかお伺いしたいわけでございますが、今手元にあるのは何かというと、四千トンバース二本と千トンバースです。そうすると、どこの町の方がどこへ逃げていくか、そのときどういう形で逃げてくるか、この体制はやはりきちっと確立をしておいていただきたいと思うし、確立しなければならない。
と同時に、あのときは夜間でございました。例えば定期航路を持っている船等も用船しやすかった、あるいは
海上保安庁も素早く来てくださった。いろいろな条件の中で困難をクリアなさって、見事に一万名の方を
避難させた。しかし、時間を見てみますと、大体十時間から十二時間要しているのじゃないかな。きょうは、ゆっくりやればその辺も詰めていきたかったのですが、私の手元にある
資料で大体十時間から十二時間くらいかかるのかなと思います。
気象庁に聞いてもこれはお答えいただけないのですけれ
ども、
予知連が危ないよと言って、果たしてどのくらいの時間の担保があるのですか。
避難する時間がどのくらいあるか。大
規模地震の場合は少なくとも一時間弱の時間にどうのこうのということは、我々体で承知しております。しかし、
噴火予知連が、前兆があります、私はさっき長官に言ったのは、判定会を持っていないと困りますというのはそういうことなんです。
予知連が異常データを集めた、ではどこで逃げると言うかあるいは逃げなくてもいいと言うか、その
判断をしっかりどこかで決めておかないと、
判断がつかないでじりじり時間がたったら、一番困るのは
大島の場合は船を集めなければなりません。海へ逃げるわけにはいかないのですから。やはりその港へ定期航路の船あるいは
大島周辺を航行している船舶にSOSを発信して、来てください、乗っけてください。
噴火がいつも夜だけあるとは限りません。いつあるかわかりません。定期航路の船が全部とんでもないところへ行っていれば、じゃ今考えておかなければならないのは、何かあったときに周辺航行の船はすぐ救援に来てくださいということを、
災害対策本部として運輸省を通じて各船舶にお願いをしておかなければならない。そして、
大島へ来るのに、午前中発災したら、午後発災したら、大体どの
程度の船が、例えば今ぼんと
連絡すると何隻の船が実際救援にどのくらいの時間で来れるのか、こういうこともきちっと
避難計画の中に入れておいていただかないと、陸続きで逃げるのとは全く違うわけです。
そういう点で、さっき私が長官に
検討してほしいと言うのはそういうことなんです。
噴火予知連が出した、じゃ来てくださいという発信を船にしていいものやら悪いものやら、しなければ一万名の方は乗って逃げる船がないわけです。そうしますと、島という特殊事情ですから、だれかが
判断をして、船が来るまでどうしても時間がかかります。また長官も、
東京に逃げればいい。
東京までの所要時間、ここで聞くのも失礼ですからやめますけれ
ども、大体四時間ちょっとかかると思うのです。我々の
静岡の一番近いところへ四十分なんです。稲取とかあのあたりへ行くのに片道四十分前後で来るのじゃないかと思います。そうすると、
東京へ四時間何分かかると思いますが、
静岡へ
避難した方が早いし、ピストン輸送もあるいはできるかもしれない。用船のいろいろな
研究等を考えておきませんと、決してまだ安全宣言がなされているわけではありません。等々やはり
避難についても、いつ起きるかわからないこの
噴火に対しての万全な体制、またもしも今の四千トンバース二本、千トンバース二本で足りなければ波浮の港にどうするのだ。沖合船待ちでやったケースもございましたけれ
ども、じゃすべての
避難体制についてきちんとしていただきたい。
もう時間がありませんのでこれでやめますけれ
ども、ここでそういうことを含めて、長官、どうか
大島の方が不安のないような、そしてまた生活が再建できるような、万が一のときに
避難できるような体制をどうしても長官のところで鋭意
検討して、どんなときでも対応できるような万全の対応を長官にどうしても私はお願いしたい。
運輸省一言、長官の最後の御答弁の前に
避難港をどうするのか簡単に答えてください。それで長官の御答弁をいただいて、
質問を終わりたいと思います。