○三野
委員 今お聞きのように、気象庁初め予知連絡会は今の
状況では帰島を定めることはできない、だから長期にわたるということが想定されるわけであります。その際に予知連絡会は、もし帰島する場合にはその緊急避難手段として二十一日の大噴火を上回る緊急な
対策が必要である、こういうように言われているわけであります。したがって、もちろん帰島をしてよろしいという行政の判断をする場合には一定程度
見通しは立っておるとしても、今度の噴火が示すように火山の噴火というのは必ずしも予測をしたとおりいかないこともありますので、消防庁はそういう二十一日の大噴火を上回る緊急避難
対策というものは考えておると思いますが、それを
お尋ねしておきたいと思います。
続いて、島民一万数千の人たちが都内へ今避難しているわけでありますが、これに対する衣食住を含めた当面の生活手段について厚生省はどういうように対応しているのか、この点を
お尋ねしたいと思います。
それから
対策本部に対して、現在までの被害
状況及び被害総額についてどういうように想定されているのか、これを
お尋ねいたします。
それから四つ目には、
農水省に
お尋ねいたしますが、島内における農産物、水産物の被害
状況、とりわけここで飼育されております畜産動物の
現状、酪農あるいは養鶏等が行われておりまして、非常に御苦労いただいておるようでございますが、この実態と
事業再開までの当面の
対策。第一次の
対策の人はきのう帰ったようでありますが、やはり生き物相手でありますから第二次、第三次と対応しなければならぬと思いますが、当面のそういう対応と長期にわたった場合の再建の方策についてどういうように考えておるのか、
お尋ねをいたします。
第五番目は、今の
状況からいうとかなり長期にわたるということになると、今避難している人たちは、親戚その他にもおるようでありますけれども、長期にわたるとなかなか親戚にもいづらいということから体育館その他行政が定めたところに引き返してきているということで、一時減ったものがまたふえているという
状況もあるわけであります。過去の災害
対策を見ておりますと、こういう集団的な生活というものはなかなかうまくいきませんで、三日、四日、五日はいけてみても、これが十日、十五日に及びますとさまざまな人間関係を含めて複雑な
状況が生まれてくる。しかも人間は働いて生きているわけですが、労働がない、働けないという
現状から見るとこれ以上放置できないのではないか、あるいはああいう集団生活ももう限界に来ているのではないかという気がするわけであります。
そういう意味で、一つは
住宅対策、何か東京都は六本木の林野庁の
住宅を当面使わせたらどうだという話もあるようですが、
住宅対策を早急にやるべきである、こういうふうに思うのであります。
住宅局の方でそういう検討がされているのかどうか。
あるいは
経済的にもかなり困窮していると思うのですが、聞くところによると、災害弔慰金等に関する法律はどうも適用にならないということのようですね。ならないでしょう。ところが、世帯更生
資金の貸し付けの分で災害援護
資金が適用されるということがあるのですが、ああいう集団生活をしている中で、私ちょっと銭を貸してもらいたいということはなかなか言いにくいわけですね。したがって、これはなかなか申し入れは出てこないだろうと思うし、それよりもやはりほかの面で救済
対策を考えなければならぬと思うのでありますが、
対策本部なり厚生省はどういうように対応しているのか、
お尋ねをしておきたいと思います。
同時に、労働省に御
出席いただいているのですが、今言ったように三日や五日ならいいのですけれども、十日、十五日になりますと、働かないであの公民館、体育館でじっとしているということはなかなか苦痛なんですね。したがって働く場所を考えなければならぬ、地元に帰れないわけですから。ところが、今までの経験なり職業からいってそれぞれ個別に違うだろうと思うのです。したがって、
住宅の場合もそうでありますが、その場合にどういう希望があり、どういう経験があるのかということを個別に聞いていかなければならぬと思うのです。労働省はこの人たちに対して、長期にわたった場合の労働
対策としてどういう対応をしているのか。あるいは
意見を聞いていると思いますが、そこらの点も
お尋ねしておきたいと思います。