○上原
委員 ぜひそのようなお取り計らいをやってもらいたいと思いますし、経過を知らない人がそこに来ておっても始まらぬから、
施設庁も十分
調査をなさって対応してもらいたいと思います。
それと、
返還を具体化していく上においては、当然、
返還された後も跡利用が十分にできるような財政措置も含めて考えていただかなければいかぬということ。返せばいいということではない。もちろん、返す場合の一つの手順がありますから、ある
程度の補償措置というか手だてはなされているわけですが、十分でないところがある。したがってまた、
返還されたら困るという地主も出てきて、ますます難しい
状況に追いやって、そのことをいいことにというのか、悪い言い方をすれば返されたら困るというから使っているのだというのが防衛庁の態度なんです。これではいかぬですよ。ぜひこの点についてはさらに熱意を持って解決を図るように要望をしておきたいと思います。
次に、二次振計後期のこととも関連をいたしますが、先ほ
どもありましたけれ
ども、私は
沖縄の
観光産業、
観光振興というか今後の
沖縄振興ということを考えた場合には、空の問題ももちろんあります。
空港整備なりいろいろ、繁忙期になるとなかなか
切符がとれないとか支障はあるわけで、これは
沖縄に限ったことでないし、どこでもそういう一過性的なことはあったりしますが、それが著しく影響を与えてはいけないと思うのですね。したがって、
離島の
空港整備も積極的に進めていかなければいけませんし、また必要に応じては
空港の滑走路の延長拡大ということも必要でしょう。
同時に、
沖縄の陸上
交通渋滞をどう解消するかというのが何といったって今後の最大の課題ですよ。私は、藤仲さんが
振興局長あるいは事務次官をなさっておったころから絶えずこのことを
指摘して、今の小林さんにも、
小谷さんだって、みんな総合事務
局長をやっているでしょう。したがって、今後の
振興開発を考えた場合に
道路網の整備ということはイの一番の重要課題なんですよ、長官。だから、私は今嘉手納町に住んでいて一番感ずることは、嘉手納ロータリー
周辺の渋滞ぶりといったら本当に大変ですよ。万一ああいう渋滞の
状況下で事故とか火災とか何か起きた場合にはパニックが起きますね。
ですから、例えば本部で桜祭りをするとか、あるいは海洋博跡公園で何か記念
事業とか祭りとかやるという場合には、行きも帰りももう大変な状態なんです。それだけではない。都市
地域の
周辺の、
那覇近郊、あるいは
沖縄市、宜野湾市、浦添市、そういった中堅都市を含めて大変な
交通渋滞である。これは基地に影響されている面、あるいは
道路網の整備というものがまだ不十分であるという証左だと思うのですね。
ですから、既にいろんな案が出ているようですが、これは優先順位を決めてやらなければいけない面があると思いますから、少なくともこの嘉手納バイパスについては、既に長官もこの間、八月に行かれたときに、六十二年度の
調査費を要求してやるということを明らかにしてございますから、この件については敬意を表しますが、具体的にこれをどう進めていくのか、またいつごろまでに完成のめどを立てるのか。
ただ、さっき私が基地の問題については御認識ないんですかとお尋ねをしたのは、このバイパスをつくるにも、嘉手納弾薬庫地区、読谷補助飛行場、あるいはトリイ通信
施設の約十二万平米の用地
返還が必要だと言われているんですよね。こういうものも含めて、いろいろ
施設庁なり外務省なりと協議をした上でこのプロジェクトというものを推進していかないとなかなか容易じゃないと思うのですね。このことについてどのようにお考えか。また、今私が
指摘をした
軍用地返還をやらなければ実現をしないという宿題が残されている。このことについてどのように解決していきますか。