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国務大臣(
佐藤文生君) 先生も内閣の官房の方で婦人問題をずっとやられ、海外生活も長いと聞いておりますが、二十一世紀に向かって、小さな川の流れの
情報からもう大河の流れになっていくという、こういう時代に今向かっているわけでございまして、それに一番先行して、
情報の
ソフトの面の先進国アメリカにも先生行かれたと思うんですけれ
ども、テレビとかあるいはキャプテンとか有線放送とか、そういう中でちょっといかがわしいものが出たときに家庭の中では、子供さんにもう早く休みなさい、こう言ってペイテレビによって成人以上の者がそれを見る、家庭の中にそういう秩序ができているように私は
現実に友人の家に泊まって感じたし、
一般の放送の面でもってそういう面が出たときには婦人のグループがその放送局に押しかけて行って猛烈な抗議をするという、そういう
情報社会に向かっていく過程の中で社会と家庭の秩序がバランスよくできていっておる、こう私は思います。
ところが、ハードの面で非常に今積極的に放送の面でもあるいはキャプテンの面でもどんどん拡充強化されておるこの中で、どちらかというと、そういうチェックの面が大衆の中においても家庭の中においても、残念ながらおくれておるというのが現況でございます。
したがって、今先生が言われたキャプテンの中に先々週から御承知のとおりに、私も先生のお話があるというので初めてコピーでとって見ましたら、「楽しく遊ぶ十カ条」とか、それからだんだん進行していくというと女性の顔写真が出て、そして「電話をかけてくださいね」とか、そういうのが出てきたわけでございます。そこで、このお話を承りまして、これは一体どうしたらいいかなということです。
全国で約五百二十カ所の方々にNTTの赤坂のコンピューターセンターから約十七万五千の絵と字でもって、御希望の方々に向かって有線テレビで家庭のテレビにも
事業所のテレビにも申し込みした方々には出すようになっておるわけでございます。したがって、自分の希望によってそれを選択して見るという、要するにリクエストしてアンサーを受けるという、今度は新聞とかテレビとは違った
情報の流し方がキャプテンでございます。そういうのがどんどん流れてきましたので、どういう
対策をしたらいいかというと、これはなかなか正面切りますというと表現の自由ということで、郵政省としてはそういうのはよろしくないなと言うわけにはいきませんけれ
ども、おかげで五百の申込者の中の約二百五十ぐらいの方々が自主的に組織をつくりまして、
法律に違反するようなもの、風俗営業、風俗で極めて卑わいなものを出すというようなことは自主的にやらないようにしましょうという組織ができております。
ところが、一週間ほど前から出されたそれはアウトサイダーで、入っていないんです。いないものですから、だんだんおもしろくなって電話をかけてリクエストして次のカードのところを引っ張り出しますというと、もう裸になったようなのがだんだん出てくる、こういう仕組みになっておるので、これは困ったことだなと、こういうぐあいで、一昨日先生の
質問があるのでこれはどう答えたらいいか非常に難しくなってきたと。
情報がたくさん流れてくるけれ
ども、その中で自主的にそういうものをチェックする機能が大衆の中に浮き上がってきておりますけれ
ども、そういうアウトサイダーが流したということで、昨日さらにそれをコピーでとりまして見ましたところが、先生の
質問があるということが新聞に載ったんでしょう。「いや―まいった大変お騒がせしました。ソープランド
情報は今日をもってインフォメーションを中止します。しかし、キャバクラ・飲み屋
情報、あるいは皆様とゲームなどができる楽しい画面を間もなく制作して流しますので待っててね」と、こういうぐあいに出たわけでございます。
したがって、この
委員会でそういう先生の御
質問が出るということでその業者に自主的にやめるという判断が出たことは、私はまだ日本はこれは常識あるなと思いまして、こういう業者に対してはできるだけ自主的なそういう組織に入っていただいて、そして一つのルールの中に入っていくことを希望するように
指導していきたいと、こういうぐあいに思っております。