○稲村稔夫君 ぜひそういう細かい配慮を今後も一層強化していただきたいというふうに思います。
そこで、細かいことになって
大臣にはちょっと恐縮なんでありますけれ
ども、これは構造改善局だけということにはいかないと思いまして、全体の中で
政策的に考えていただかなきゃならない問題としてアフターケアの問題、特に
農地の
造成の場合のアフターケアがあるわけです。今もずっと議論してまいりましたけれ
ども、マーケティングの問題もあります。それから技術水準の問題もあります。今まで米しかつくってなかったところへ野菜をつくるとか、果物をつくるとかということをやれば、技術が
一定のところに到達するには結構期間がかかります。それからまた
土地が一丁前になるまでの間というのは年月がかかります。引き渡しをされてからすぐ一丁前ですよと、こう言われてしまったんでは、本当はなかなか大変だと思うんです、現実の問題として。青蓮寺へ行きましたら、三月になると国がお引き揚げになりますと恨めしそうなことを言っておられました。
事業をやっている間は、それでも
事業をやっているからという、そして国がついていてくれるからという、何というか、期待感みたいなものがあったんだと思う、安心感があったんだと思う。大変不安だと思うんですね。現実に今
先ほどのブドウにしたって、本当に売れるだろうかという心配があったり、いろいろします。そうすると、引き渡しをしてから
一定の間というものも、ある
程度いろいろな形で相談に乗り、対応をして、いろいろな国の資金が出るものはいろいろと活用しながら対応してやるということが必要なんではないか。これはつくる場合ばかりでなく、全体として
農政の推進として考えなきゃならない。私はもっともっと極端な議論を持っておりますよ。
作物なんてどうせ売れないものを最初つくるんだから、売れない物をつくったら、その間は何とかして価格を保証してやったらいいじゃないか。そう言うとすぐ財政の問題が出てくるでしょう。そのくらいにしてやらなければ、本来はせっかく拡大の意思を持って入っても、今までやってた
田んぼをやりながらほかのところで稼いでいたものをその稼ぐ時間をやめてここでやるということになるわけですからね。それだけにそのくらいのことをやってやらなきゃまた挫折をして
耕作放棄が起こる。何のために
農地造成をやったんだと、こんなことになると思うんで、その辺のところ、総合的なアフターケアについての御検討をいただきたいと思いますが、いかがでしょうか。