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柳澤錬造君 防衛
局長、正しかったというような言い方をされると困るんです。今のような経過は私は十分知っておって、だからこの
国会の場でも、私は、あれは事故を起こしたんだから、何も
日本に攻めてこようとしたんじゃないんだから、そういう意味で、事故を起こしたものだから、だったら初めから無害航行として認めてやったらいいんじゃないか。それを
官房長官が、これは領海侵犯と受けとめると言ってソ連の大使館の参事官を呼んで文句を言い、それで今言った、許可を得たというときも、すぐそれは違うと言って呼びつけて怒って、何回も何回もそれをやっているわけでしょう。それにもかかわらず、ソ連の潜水艦が実力でもって
日本の領海を二時間三十五分突っ走った。それで、それについて
総理は何か言ったのかと言ったら、
総理は一言も何も言いませんと。
日本の主権、領海が侵されることは主権が侵されることじゃないですか。
日本の国の主権が侵されて、最高指揮宮の
内閣総理大臣がそれについて一言も何にも言わないという、そういうのは困ります。
それで、
防衛庁長官に聞けば、先ほど言ったように、
総理からの出動命令がないから海上自衛隊動かせませんでした、海上保安庁にお任せしました。海上保安庁から要請があったかなかったかじゃないんですよ。最高司令官である
内閣総理大臣が指示をしてないからそういう結果になってしまう。だから、その辺の点が、私は、そういうことが先ほども言うように事官防衛に当てはまるんだというふうな
理解をされておったら困るんで、しかも今正しかったなんて防衛
局長から言われると、とてもじゃないけれども、皆さん方が本当に何をお
考えになっているんだろうかなと、もうちょっとそこのところは、もう時間がないからきょうはやめますから、よくお
考えになっておいていただきたいと思うんです。
それで、スウェーデンの場合なんかというものは、明確にその点については、あの国も専守防衛です、はっきり言います、絶対こっちから攻めていきません、そのかわり
我が国に攻め込んできたならば彼らが得るものよりかも失うものが大きいだけの打撃を与えることのできるそれだけの軍備は持ちます、それによって私たちは平和を維持します。百八十年間戦争しないで、それであのとおり核シェルターつくっている。五万五千カ所つくった。人口八百三十万のスウェーデンが六百万人収容するだけのものを現在つくっている。しかし、
柳澤さん、ここへ来るまでに三十年かかりました、あともう一息でもって国民全部を収容するだけのものが、と言ってやっておるわけです。決して、過去百八十年間戦争してないあの国が、戦争のためにやってんじゃないわけ。今度戦争になったら核戦争だろう、その核戦争になったら、自分の国はやらなくたって、あのとおり、今のソ連のなにのようにやってくる、放射能が来るから、それだから国民を守らにゃいかぬといって、大変なお金をかけてそういうふうな核シェルターをつくっているわけですよ。
ですから、その辺の、専守防衛ということはどういうことであり、それから先ほどの
官房長官なんかも言っている、平和ということはどういうことかという、そういうことをやっぱりきちんとして、国民に
理解をしていただけるようにお取り組みをいただきたいと思うんです。私は、自分が戦争に行っているだけに、戦争の悲惨さを知ってるし、二度と戦争はしてならぬと思うから言うんですよ。決して戦争を起こせなんていう意味で言ってるんじゃないんです。いかにして平和を守るか。だから、平和はただではないんですという、そういうことをやっぱり国民にわかってもらわにゃいかぬでしょう。そのためのことをやっぱり
政府が、
国会がやらなきゃならないんですということを御
理解をいただきたいと思って、次に入らしていただきたいんです。
これは、外務省いらっしゃいますかね、SDIの問題。いわゆるSDI、戦略防衛構想と言われたりスターウオーズ
計画と言われたりしているんですが、これは当然
国防会議で検討なさる
性格のものだと思うんですけれども、
塩田さん、これは
国防会議で検討なさったんですか。