○大木正吾君 これは
会長に伺いたいんですが、私自身が実は
NHKを拝見しながら感じますことを二、三申し上げてみたいと思うんです。
番組のあり方としまして、さっき私がちょっとここに新聞と財テク案内の雑誌を持ってきましたが、
会長は余りこれ歓迎されないようなお話だったようですけれ
ども、別に財テクでもって金もうけを宣伝しろと言っているわけじゃないんでございまして、なぜ読売新聞がこういったものを週一回出すようになったのかとか朝日新聞が出すようになったのかとか、なぜこういう雑誌がふえているかという問題、これは
政府御自身の、
大臣には非常に言いにくい話かもしれぬけれ
ども、やっぱり老後
生活が不安でならぬ、子供の教育費用もかかる、こういった問題がありまして、相当切り詰めながらもやっぱり何らかの有利なものを生んでいきたい、こういう気持ちがあり、しかも、
日本の百四十三兆にも上らんとします
赤字公債、こういったものが背景にある限りはやっぱり
国民の税金が相当そっちへ回っていきますから、結果的にはやっぱりどうしても自分自身で老後
生活を
考えざるを得ないという環境に立っちゃっているんですよ、私たち自身が全部が。そうしますと、これは豊田商事のああいった悪い話も、もちろんこれは問題防がなきゃなりませんけれ
ども、そういったこと等に絡んで、要するに
国民のニーズ、産業構造、経済構造が変わっているんだということをしっかり受けとめながら、いわば私は
放送関係の
仕事をしたことありませんからわかりませんけれ
ども、やっぱりもう少し幅広い視野でもって物を見て、そして新しい
番組についても、ジャンルごとにありましょうから、研究してもらいたい中で申し上げた一つの側面なんですね。
ですから、最近TBSが夜の七時を挟んで
ニュースを延長しました。七時になったら今度
NHKの
番組に切りかえようかどうしようかというときに肝心な
ニュースを流すものだから、こっちは六チャンネルのままにしてしまうかどうか迷うこともたまたまあるが、私は
NHKのファンだから
NHKに切りかえて見る、女房は反対する、こういう問題もぶつかることはありますよ、率直に申し上げてね。同時に、夜十時から始まる朝日
放送の
テレビの
ニュースもキャスターに何か芸能人引っぱってきてやっていますからね。こういったものも、あれも一つの事例だと思いますけれ
ども、やっぱり九時の
ニュースは相当しっかり見ている方が多いという感じがいたしますね。といって七時の
ニュースが悪いとは私は申し上げませんけれ
ども。朝の七時はほとんどこれはもう
NHKですがね。
ですから、
ニュース番組のキャスターの
方々など、あるいはチーフの方なんかは、非常に僕は頭の隅が痛くなるほど悩んで
考えておるとは思うんですが、何か私も知恵ありません。ありませんけれ
ども、
ニュース番組についてもう一歩こう何かワイドというか、あるいはもうちょっと突っ込んだといいますか、民放が
NHKのまねをしたかどうかわかりませんけれ
ども、あれでもって相当なやっぱり
変化を始めているということは間違いありませんからね。だから、そういったものを、先を行く研究がされることが一つの問題であろうと思うんですね。
それから、同時にやっぱり
生活絡みの問題としまして、料理
番組もやられているようですけれ
ども、むしろ広い
意味で文化面といったらいいと思うんですが、スポーツもこれは文化の中の一つですからね。スポーツももちろん取り入れた形における文化面のいわば
番組をもっとふやしていくことが必要であって、私の好みから申し上げますと、娯楽
番組等についてはむしろ歴史物ですね、歴史を後世に残すという
意味合いで、そういったものについてもう少しやっぱり
番組の時間帯をふやしてほしいということですね。こういった気持ちもございます。
大体こういったようなことを幾つか申し上げて、
考えてみているんですが、
ニュースの
充実と同時に経済面の
動向の
変化、これについて、私もしょっちゅう見ているわけじゃありませんから、あるいは見漏らしているものがあるかもしれませんが、とにかくそういった経済
動向の
変化というものを敏感にとらえたものが夜の、ちょっとあれは遅いんで十一時五十分から始まります「きょうの焦点」というやつがありますね。あれなんか私、見ていますと、朝国会に出てくるのにうちを七時過ぎに出てきますから、ふろに入る時間もなくなってしまうので、もうちょっと早くしてもらいたい気持ちもする。これは欲は言いませんけれ
ども。
ですから、そういった中に、要するに総合的にはスポーツ、文化、経済問題、そういったことをもう少し
充実させる方向で
番組全体について検討をしてもらいたいということが私の一つの
番組に対する
要望的な
意見なんでありまして、これについて
会長、そういったことをやっておられるとおっしゃるかもしれませんが、
会長からの見解を伺っておきたいと思います。