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中野明君 これは、防災
対策強化
地域なんですから、今回の雪の災害は
一つの教訓として、教訓を次の災害の防災
対策に生かさなきゃなりません。その点についてはこれはするのが常識的に本当でしょうけれ
ども、義務づけるとか何とかいう方法、余りこれを言いますと、また
水道代が上がりますよと言ってすぐおどかすものですから、なかなか私も強く言いにくいのですけれ
ども、しかしながら、いざというときのことを
考えるとそれは当たり前だろうと思うのですね。病院なんかは手術中に
停電したときには、絶対自家発電を持っていなければその患者を見殺しになりますから、全部用意しておりますね。それぐらいにして皆それぞれの
対応をしているわけですので、今後の指導に当たってもそういう点はぜひ今回の教訓を生かしてもらいたいと思います。
私は、
大臣御
承知のように、四国の高知県というところに住んでいるのですが、あそこは災害の常襲地帯で、台風が来たら大変な目に遭って、そのたびに新しい教訓を
一つ一つ学んできて、今ではかなりの防災
対策はできていると私は思うのです。
もう
一つの例を挙げますと、病院のいわゆる自家発電の機械類は全部地下室にあったわけです。ところが、津波で地下室が皆水につかってしまったら
停電、自家発電も水の中に入ってしまって全然だめなんですよ。それで、ああこれは地下に何ぼ置いておいてもいかぬなという
一つの教訓が出て、それから上の方に機械室をつくるようになったり、あるいは浸水のくみ上げのポンプもポンプ場が浸水してだめになっちゃうとか、そういう苦い経験の中から次々に
対策が生まれてきたわけです。
雪の多いところでは、ちゃんとそれだけの過去に苦い経験をして、何か聞いてみますと、北海道や東北
地方では鉄塔が雪で百基も倒れたという過去の苦い経験があって、そして今ではもうそんなことは絶対にないようになった。ところが
首都圏地域はそんな雪なんか大したことないと言って手を抜いているとこういうことが起こってきたわけです。今回の
東京電力もそうなんですが、そういう点について、災害
対策ということになりますと
自治省の
関係の消防庁が指導もし、ある程度相談にもあずかるという
立場でありますので、どうか今回のこの災害を
一つの教訓として、大
地震も来ぬほどよろしいのですが、わかりません。それに備える
一つの大きな防災
対策の参考にしてもらうように
自治大臣からもよく指導をお願いしたい、このように思うのですが、いかがでしょうか。