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国務大臣(
江藤隆美君) ドーバー海峡のトンネル化は英仏両国にまたがることでありまして、リスクも全部負う、そのかわりもうかったら全部自分たちのものだ、損したら自分たちが損するよ、こういうことでありますが、私
どもの場合はこの狭い国土の中の
道路でありますから、やはり
道路の管理は最終的には
道路公団が受け持ったがよかろう、こういう考え方に立っております。
それから第二番目は、規制の緩和ということはこれは
民活の中に入ってくる話でありまして、これはもういろんなたくさんの規制があります。したがいまして、先般来経済閣僚
会議において、これら規制の緩和をするということが
一つは
民活の導入につながるということで、規制の緩和方針というのを出したことは御
承知のとおりだろうと思います。それから、
東京湾の方式がこれが
民活のモデルかと言われますと、
一つのモデルである、こう御理解いただいたらいいのではないかと思います。といいますのは、今私が提案を愛知県と名古屋市にしておりまして、あそこの伊勢
湾岸道路というのが延長五十キロ、約六千億かかります。その中の橋だけが千三百四十億かかりますが、
道路公団がやった方がいいですか、それとも愛知県の
道路公社がいいですか、それとも名古屋市が持っておる
高速道路公社がいいですか、それにはそれぞれこういうメリット、デメリットがございます、どれかを選択してください、ただし原則的に言えますことは、効率の悪い
道路ですから、いずれの場合も
地元の
経済界並びに地方自治
団体の御協力をいただいて
資金コストをかなり下げないとこれは
建設ができません、こうやっておりますわけで、多分五月の一日ぐらいにその御返事が来ると思いますが、これもやっぱり
一つの
民活の方式であります。それから、先生御存じだろうと思いますが、そこの赤坂、六本木の再開発を十七年前からやっておりまして、
建設省が四億七千万ほどあれには金を出しておりますが、しかしあれほど見事な、これはもう上物だけで七百億を超す投資が行われたわけですが、これも私は
一つの
民活の
やり方である。
ですから、
民活に参加される方、
民活にかけようという人、それぞれの形々がありますわけで、それは、これが
民活でこれ以外はだめ、あれもだめ、これもだめという、そういう枠の中での
民活ではない。今回の
東京湾道路も
一つの有力な方法である、しかも
公共性を持ったものだからこういう方法をとりました、こういうふうに御理解いただくとありがたいと思います。