○安武洋子君
大臣、それは認識が全然違う。これはもう
関係者全部が認めているところで、陳情書もどんどん
建設省に上がっておりますし、なんだったら龍野市の、私は今までの
要望書というのは事細かく今までのことは全部書いてありますよ。そして私も今まで何遍も取り上げてきた。その中でも申し上げました。
これは、役人がかわったとか担当者がかわったとかといいかげんなことをおっしゃるけれ
ども、
最初のいきさつというのは、今の
兵庫県知事、その方が表に立って、県とそれから当時の
建設省で話し合いをされて、これ以外にないんだからと。それで
地方自治体が困るからと言ったら、いや動いたときのいろいろな面倒もまた見ましょうと、いろいろ言われたんですよ。だから、私は
兵庫県の姿勢にも随分問題が多いと思うんですね。
こういうふうに、
建設省と結託してまでもと私は本当に言いたくなるわけですけれ
ども、まあ協議をされた。それで
下水道で
処理をすると。そして市町村に押しつけたときも、市では当初から将来の維持費、
管理費、このめどが立たないと苦言を呈してきているわけです。ところが県は、そのときは面倒を見るからと口約束している。そして、いざ動かす
段階になって、市とか町が面倒を見てくれと、こう言いに行くと、もう担当者はかわってしまっている。それで
下水道事業は市町村の固有の
事業だからとか、そういう
大臣のような態度をとられる。それで援助を拒否する。では動かせないということになると今度は、とりあえず赤字が出た半分を見るからと稼働させる。そして動き出すと、年々
補助を五十から四十、三十と削って、とうとう六年前、それからゼロにする。それで、とりあえず動かせばまさかとめないだろうということなんでしょうけれ
どもね。
それで、
皮革排水の
環境対策というのは、第一義的には県に責任があります。これはなぜかといいますと、河川の
管理あるいは水質基準の設定と遵守、これをさせる、そういう指導。それからへい獣
処理の化製工場の許可ということは、これは指導と権限、県に属するものですから。でも私は、
建設省、通産省とも、こういう対応に当たって県にその責任を果たさせていくということも非常に国としてとっていただかなければならない立場じゃなかろうかというふうに思いますし、それから
皮革産業の排水対策、これは一
自治体の
下水道事業の問題としてしまうということではなくて、私
ども日本の国の一産業の死活にかかわる問題であるとか、または広域的な水質の汚濁、これをもたらす
環境対策の問題である。こういう本質にやはり
建設大臣も立っていただかなければならないし、
事業者はもとより、国も県も市も力を合わせて今の深刻な事態を解決するという立場に立たない限り、今責任のなすり合いで、いや法の建前でこうなっておりませんとか、そういう立場をとると、こういう私は一つの産業の死活の問題、
環境汚染の問題、こういうことになって、これをどうするんだということなんですよ。
ここをどうするんだという解決を、私はまず責任を持って
大臣が提唱して各省庁とも連絡をとってやっぱりやる。そういう立場に立っていただかないと、この問題は解決しないじゃありませんか。
動かすときだって、各
大臣はそういう態度をとろうということで明確に
答弁をしてくださった。しかし、こういうふうに県の態度もなってきたし、今動いている中でこれだけの問題が出てきているんですから、私は、国としてもよく協議をしてこれに善処をしていきましょうというのが当然の立場ではなかろうか。
大臣の
答弁を求めます。