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柳澤錬造君 計算上はこれは一キロ当たりの単価が幾らといってやるんですから、あそこのところを仮に今言った五%なら五%ではじき出せばやり得るわけなんです。ところが、実際問題とするならば、みんなあの端数を切り上げて、
国鉄でもそうだけれ
ども、あの運賃というのはそういう形で端数切り上げのあれが莫大なものになるわけです。だから問題は、そうなって余計入ったら入ったで、ともかくいわゆる上乗せでもっていただいたお金は本来の企業経営のあれでなくて、
投資のためのあれなんだから、それは全部
積立金に回しますよというそこのところが百億なら百億、九十八億五千万なら九十八億五千万と、こういけば問題ないんですよ。だからそこがどうやってうまくやり得るのだろうかと思って、そしてこれ以上それは
服部局長の方も答弁しようといったって私無理だと思うから理解をして。ただ、これここでもってはっきりお約束をしておいてほしいことは、道路公団の二の舞だけはしないでほしい。これは
大臣の方でちゃんとしておいてもらいたい。
道路公団は、これは私が言わなくても、いわばこれと似たような
考え方でもって高速道路をつくる。そのかかったお金を割り勘でもって
利用する人たちからいただいて償却をしていく。償却が済んだらそれはもうただにして
一般道路に開放するというのがあれのスタートだった。ところが東京周辺の首都高速見たってわかる。あれは二百円で始めたんでしょう。あれを百円に下げるならわかるけれ
ども、二百円を三百円、四百円、今五百円ですよ。二・五倍にしているんですよ。こんな不当なことあるかといってもう大分前にここでも言ったことがあるんですが、それがいつの間にか
法律を改正してしまって、それでどんどん高速道路を建設するには建設費がかかるから、だから今高速道路の建設をするとなると非常に高い建設費用がかかるから、言うなれば既存の高速道路を
利用している人たちからもいただいてそっちへ回すんですということだった。プールにしてやっています。それがそういう法改正をしちゃったから別に法に反してはいません。しかし、そんなことはあの当初に道路公団をつくったああいうことをやるときの精神からいえば、私は違反をしています。建設費がかかるからその既存の
利用者にもある
程度負担をしていただくんですというんならば、住宅公団も全部プールにして、住宅公団はもう御案内のとおり古い方は安い、今はもうべらぼうに高くなっている。あれは全部そのときの建設費を償却年数で割ってはじき出すからああいう家賃が出てくるわけでしょう。だったら何で住宅公団も全部プールにして、そして平均値を出して家賃幾らとやらないのかと言ったら、そのときは一言の答弁もしなかった。だからそういう道路公団のような、ペテンにかけたとは言わぬけれ
ども、そういうことは絶対いたしませんと、それでせっかくこういういいアイデア、皆さん方がお
考えになって、そうして交通渋滞と混雑を、何だかんだ言ったって今の
私鉄のその人たちにやってもらわぬことにはどうにもならないのだから、そういうある
程度の便宜供与をしてやるんですということなんで、そのかわり途中になって
先ほどの五%で、どうも五%だ、これはもう足りそうもないから七%にするとか八%にするとか、そういうことは絶対ないんだ。道路公団の二の舞はしませんということを、これはもう
大臣から答えてもらいたい。