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対馬孝且君 そういう支出を聞いているんだから、そんな影響があるかないかなんて聞いているんじゃないんだよ。やり直さなきゃならぬだろうと言っているんだ。
そこで
大臣、ちょっとお
伺いしますけれ
ども、この
長大路線が二年間、六十四年四月ということになって、そういう
意味では
経過措置をとったと。そこで問題になることは
北海道の
認識なんだけれ
ども、
大臣、これは率直に言って、しばしば聞くと、民鉄の二割増しでもって
北海道鉄道株式会社をスタートすると、こういうわけだ。随分現場へ私も行ってみましたけれ
どもね、そういうことにはならないというんだ。私自身が、実際に素人的に見ても、そういうことにはなりませんね、はっきり言うけれ
ども。なぜかというと、
北海道に民鉄なんてないでしょう、
対象とするものは。どこにあるんですか、
北海道の民鉄というのは。昔は豊平と定山渓の間にそれはありましたよ。今
北海道に、民鉄と
対象といったって、
対象にするものないでしょう、これははっきり言って。これは私は大事なことだから申し上げるんだけれ
ども、前の高木元
総裁が、
北海道と本州の民鉄と
国鉄、仮に民鉄方式をとったとしてもそう変わりはないと思う、こういう
発言しているんだよ、当
委員会で。ところが、後から、いや実際に私が
北海道を歩いてみてこのことを実際に当たってみると、やっぱり問題があるということを素直に認めている。どういうことを言っているか、これは時間もあれですがこういう言い方しているんですよ。私も現場見てわかるけれ
ども、私鉄は単線運転なんだよ。
北海道のことし改正になった三月一日のダイヤを見ると、卑近な例で簡単に時間ないから言うけれ
ども、札幌から出発して室蘭行くんだよ。室蘭に行って、今度は室蘭から長万部に行くんですよ。長万部から行って、私現に見てきたから、長万部から今度は倶知安を通って札幌へ帰ってくる。これは単線運転じゃないんだ、こんなものは。これは全く幹線と支線が入り乱れているから全部そういう運行をやるんです。当然これは夜行運行があります、はっきり言って。これは高木
総裁が後から訂正して、全く申しわけなかったと、実態
認識と違っておったということを素直に彼は認めている。
それから問題は、これは私鉄と違うのは、ホーム要員は、これは安全性の問題で当然ホーム要員が必要だ。一番大事なことは何かと言ったら、冬期ですよ、
冬場。
冬場三百六十数億ですか、あなた方の物件費というのは。この間私二月に滝川—岩見沢の保
線区を歩いたんだ。信号機が
現実にあれだけ二メーターも雪降って、今自動化なったといったって、やっぱり除雪をして、それ相当の対応を、熱で暖める、ああいうものを全部対応しながらやっているし、こういう
積雪寒冷の地帯だと。しかも民鉄の場合は保守は全部一括民間に払い下げでしょう。民間で全部一括下請でやらしているでしょう。こういう状態というのは、
北海道は
積雪寒冷の地である。しかも
長大路線四線がある。百キロ以上が五線もある。こういう実態
認識で、私は民鉄二割増しでやっていけるという自体が私はわからぬね、はっきり申し上げて。今の百歩譲って
監理委員会の言うとおりの職種別、ずっと自分なりに洗ってみたけれ
ども、支障がないと言うが、情報収集だけが支障ないというだけで、あとの電気あるいは運転、施設ずっとありますけれ
ども、時間がないから申し上げませんけれ
ども、これは全体職種は必要だと、こう言っている。認めている。しかも十四
線区残すというんでしょう、
大臣、はっきり言って。そうでしょう。
監理委員会の方を百歩譲っても十四
線区は残すと言っている。残すという事態で一万一千でこれはできますという、大体これが一体どういう——バックデータがあったら全部数字を出してもらいたい。私の試算でいったら、優に二万五、六千は必要ですよ、この状態では。そんな単線運転で大体
対象にならないでしょう。夜行でしょう。
積雪寒冷の地域、
長大路線、しかもホーム要員が必要だと。ホーム要員がいたかどうかは別にして——そこへ今度は無人化になってきた。岩見沢から豊幌、上幌向、無人化になっちゃった。今までは事前に信号係の方に今列車がたったということですぐ対応した。この間新聞に出た、苗穂駅を通過して乗客が乗れなかった例があるでしょう。ブザーが鳴らなかったので。そうなるんだよ、はっきり言って。駅は無人化になっている。私も現場に行ってみたらもう非常に神経をとがらして対応しなきゃならぬと、大変なことですと、今。こういう実態論から言って一万一千で大体これができるなんて感覚を持っている
北海道の
認識自体に問題があるね。やれるとしたら首を切るか、運賃を五倍か六倍にするか、私がしたら、函館本線一本だけの必要経費が、今ですよ、現在時点で計算すると千二百五億かかる。初年度のケースが千二百七十億だ。答えが出ているじゃないですか、あなた、これ。函館本線一本残してあとは全部ぶった切って、運賃五割増しして、六割増しして、そうして首切りやって一万一千にして、それでやっていける、これではおれもやれるんだ。
三塚大臣に頼まなくてもおれがやってやるよ、本当に。そんな実態論が余りにも、単なる回帰式方式とかいろいろなことを私も
検討したけれ
ども、こんな実態諭では
北海道はできるものではないということですよ。この
認識どうですか、
大臣。