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柳澤錬造君
総裁、私がお聞きしたかったことは、電電にあやかるではなくて、こういう点でもって私たちは学ばなければいけないことがありましたというふうな具体的なことでないと、ここで今私がそのことを言ってしまったのでは身もふたもないですから私は申し上げませんから何ですけれ
ども、そういうことをおつかみになってください。そうでないとやはり何にもなりませんし、電電は一本だった、こちらは分割だ、そんなことは問題外なんです。もっと根本的なものがあるわけなんで、その辺のところをおつかみいただかないとこれも取り返しのつかないことになるんです。それが私が最初に言った来年四月一日に本当に
スタートできるんですか。今ここでお答えしろと言ったら無理ですから、後ほどでよろしいですからその大日程ぐらいおつくりになってみてください。そうしたらどういうことになるかといって、それはもうからから山のあれじゃないけれ
ども飛び上がるぐらいびっくりするようなことにならなかったらうそなんです。私が線表を引いたって、どうやってこれで来年の四月一日
スタートできるだろうかということですよ。だからその辺のところをよく考えていただきたい。
あと最後に
大臣、先ほど同僚の矢原議員の方から造船の問題が出されました。きのう
予算委員会でやったのできょうはもう造船のことは私は申し上げるつもりはない。十分じゃないけれ
ども時間もないから。きのうも申し上げたとおり、この十年間で
従業員だけで十万以上減らしている。協力工も五万から。これでまだことしから来年にかけて少なくても二万ですよ、今減らそうとしているのが。五十四年にはわずか一年間で五万人からを減らしてしまった。生易しいことではないことを、言うならば五十四年のときなんかだって
大臣、それやらなかったら企業がつぶれちゃうといって
組合はその合理化に応じて、そのかわりこれだけの割り増しを出しなさいよということでもって、そうして
希望退職を
組合の幹部が後ろを向いて
組合員にあのときは募ったんです。それで出てきた人たちを今度は
労使が一緒になって方々へ頼んで歩いてそうしていろいろ口を探した。
私は、この間の議運でも官房長官も
国鉄についてはこうこうしかじかやっていますと言うから、五十四年のそのときの造船が、一年で五万人からのをやるときに——五万人から人を減らさなければならないんです。
政府でもって何とか就職口を探してといってきましたか。したがってどうか民間のそういう苦しんでいるところのこともお考えをいただいて、それでこの間、
運輸大臣の所信表明を私じいっと聞いていてこの点だけは情けないなと思った。それは第一は
国鉄の
改革、さっきから言っている。どうやってこれやるかということが、それは
運輸大臣としては生命かけなければならぬほどの問題、それがだんだんだんだん行って造船不況
対策七番目に出てくる。何もこれ順番で後ろの方で出てきたから軽く考えているとは言いませんけれ
ども、しかし造船不況
対策が
運輸大臣の所信表明の七番目ぐらいで出てくるのじゃ私いささか情けなくなったんだけれ
ども、その順番でどうこうではございませんが、別な次の機会にまた造船の問題もいろいろ御見解も承り、いろいろおやりいただきたいと思いますけれ
ども、それを
申し上げて何か一言あればお答えだけ聞いて終わりたいと思います。