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大出委員 つまり、
アメリカがとおっしゃるのですが、
日本の
国会が、何遍も申し上げますが、
非核三
原則は守らなければならぬ
国是だというので、
鈴木善幸前
総理の御
答弁では、国民こぞって支持している
国是という
政策なんだと言って
おいでになる。そうなると、やはり私どもが、
アメリカがこう言っているからではなくて、主権国家である
日本でございますから、この
国是に従って調べるものは調べ、物を言うべきものは言わなければならない、あなた方も
国会の
決議には責任と義務を負わなければならぬ、こう私は思うのです。
そこで、これは私だけ言っているのではないのですよ。ちょうど
日本の
新聞に一番最初の
計画が載りましたときに、ワシントンに特派されておられる
佐藤さんという記者の方が
国防総省といろいろやりとりをいたしております。ここにも出てまいりますが、「(ヌークリア・ケイパブル)というのは実際に核弾頭を積んでいる
状態を指すのが
常識。」
国防総省筋、
軍事専門家筋の間でこの点は一致している。ティプロイメントについてもそうでございまして、核を積んでいていつでも発射できる
状態ないし
実戦展開中の
状態を指す、これも
国防総省の高官がそういうふうに申し述べている、こう言っておりますね。私だけ言っているのじゃないのですよ。
私は昨年九月
アメリカに参りまして、一緒に行かれた議員さん、ここに
おいでになりますけれども、三日、四日使いまして実は
資料も集め、人を介してお願いをしていたことも聞き、このニュースソースも全部今申し上げましたが、聞いておりまして、そこを
アメリカはこうだからといって本当のことをおっしゃらぬというのは私は筋が通らぬと思っておりますが、もうちょっと進めてから申し上げます。
次に、二という
資料を差し上げてございますが、これは下院の軍備
委員会、まあ軍事
委員会と訳しても結構でございますが、今
お話が出ましたホステットラー海軍少将の証言なのでありまして、一九八五年三月十三日でございます。
潜水艦発射
トマホーク計画は予定どおり進んでいる。「
計画」というのは、先ほど既に御説明申し上げてあります
計画であります。予定どおり進んでいる。現在十二隻の
トマホーク能力をもつ
ロサンゼルス級潜水艦をわれわれは有している。今年の末までにもう九隻増える。
リース議員 場所はどこであれ、水上艦および潜水艦に核弾頭つき
トマホーク・ミサイルをどれ位の速さで記術しようとしているか知りたい。
ニュークリアケーパブル、これは
能力であるとおっしゃるが、この議事録をお読みになれば「核弾頭つき
トマホーク・ミサイル」、明確にしているでしょう。核弾頭つき
トマホークミサイルをどれくらいまで
配備しようとしているか。
ホステットラー少将 それでしたら、十二隻が承認されている。十二隻のうち、「削除」デリーテッド、削除、除く。
ここで申し上げておきますが、
アメリカの議
会議事録をたくさん私は読んでみましたが、こうなっております。核弾頭のついている
トマホークミサイルというような
議論をするときには、艦名は全部削除です。逆に、艦名で
議論をしていったときには、核が削除であります。全部そうであります。片っ端そうです。この「削除」は何を
意味するかというと、艦名を述べているからです。八隻の艦名。十二隻のうちどれとどれとどれとどれが核承認済みだと言っているからです。
ところがこれ、一人だけ議員がいるのじゃないんでありまして、たくさん議員が出席しているのでありますから、この削除は何ですか。表会場では言えないから削除だ、非公式にはこれこれだ、わかるのは当たり前であります。
日本だってそうでしょう。
日本も秘密会一遍やったことがあったけれども、その日の晩にはみんなわかっちゃった。そうでしょう。聞いている人がたくさんいるんだからしようがないのです、これ。そのことは
アメリカ政府も百も承知であります。そのことは核を誇示する
意味では大事なんです、
アメリカにとって。だからわかるのは当たり前。
ベーコン准将 昨年六月、これ、
計画どおりです。先ほど申し上げたとおりの
計画で進んでいるのです。二隻の潜水艦から出発した――これで速度の見当がつくと思う。現在までに八隻がすんでいる。いいですか。核弾頭つき
トマホーク・ミサイルをとれ位の速さで
配備しようとしているか知りたい。こう言っているのですよ。
現在までに八隻がすんでいる。核弾頭つき
トマホークミサイルを八隻済ましているということであります。そうでしょう。
次に、
日本文で訳してありますが、この方から話をさしていただきます。長い議事録でございますが、全部ここにございます。しかし、一部だけ、この部分だけ裏に英文がつけてあります。日にちは一九八五年三月十三日、米下院軍備
委員会、ページ五百五、議事録の五百五であります。
ホステットラー海軍少将(合同
巡航ミサイル計画部長)証言
ストラットン議員 提督、ベイルートで
委員会が見た
トマホークは
ニュージャージーにのっていた。あれは何ですか。あれは対艦
トマホークですか、或いは陸上目標をたたくものですか。陸上目標、ランドアタックであります。
ホステットラー 議長、
ニュージャージーを見たときには私達は対艦と対地攻撃
非核ミサイルの混合ミサイルでした。併し主としてのせていたのは対艦の種類でした。併しあのときわれわれは二基の対地攻撃、ミサイルを
ニュージャージーにのせていました。これが
藤井さんが答えられた二基の
非核のランドアタック、つまり陸をたたく
トマホークであります。
説明がございます。
御
記憶かも知れませんが、二年前に私が
トマホーク計画全体を再構築したときにこれはホステットラーさんの長いステートメントにみんなございます。再構築したときに、必要な変更をいくつか加え、
計画を秩序だてるために通常型対地攻撃ミサイルの初期作戦
能力計画IOCといいますが、初期作戦
能力計画を中止することを決めました。併し最初のあの二基の対地攻撃用のものを
ニュージャージーに係留運搬目的の為にのせることを許可されました。かくて、欠陥がある
非核の
トマホークでございますけれども、許可を得て二基だけ載せたのです。二基だけなんだ、後にも先にも。
これはIOC以前のものでありましたつまり、初期作戦
能力計画が終わっていない、その前のもの。だから正規のものではない。IOC以前のものでありましたが、充分発射は可能でした。発射できる、弾頭が載っているのですから。
さて、ここが問題なんですが、次、
核トマホークはついていませんでした。つまり、ベイルートで
委員会の諸君が見たときには、
ニュージャージーには
核トマホークはついていませんでした。
現在はアイオワ、
ニュージャージー両
戦艦とも「削除」
トマホークをのせています。キャリングしてますというのですね。かつまた「削除」、デリーテッドであります。
核トマホークはついていませんでした。そのときにはついてない。
現在はアイオワ、
ニュージャージー両
戦艦とも
「削除」
トマホークこれは「「削除」
トマホーク」、
核トマホーク、核の
トマホーク。
核トマホークの説明はまた「削除」。感触を全部取っている。
われわれはそれ等がつまり、新しく載っけた
核トマホーク、それ。
われわれはそれ等が環境の圧力の下でどういう
意味か聞いてみましたら、「環境の圧力」というのは、振動をする、揺れる、そういう環境、その
圧力の下でマガジンの中で機械の中で
どのように耐えられるかを知りたいのです。だから載せて動かしている。
併しこれらの船はこれ等の「削除」つまり
核トマホークであります。
「削除」を必要とあらば発射する
能力を充分にもっています。ちゃんと発射する
能力を持っている。発射できる。そうでしょう。
能力。
計画だけじゃないのですよ。発射できるのです。発射する
能力を十分に持っている。
ストラットン議員 それ等は
戦艦だけにのっているのですか。他の水上艦にはのっていませんか。「それ等」、つまり
核トマホークでございます。
ホステットラー われわれはメリルに昨年六月、対艦ミサイルのIOCを行いました。その船はあらゆる種類の
トマホークに対し完全に
能力をもっています。「あらゆる種類の」、三つしかない。艦対艦の
トマホーク、艦対地の
トマホーク(c)、これは
非核、艦対地の
トマホーク(N)、これは核、三種類しかない。「あらゆる種類の」を持っている。アイオワ、
ニュージャージーにあのときはなかったが、
核トマホークはついていませんでした。現在は両
戦艦とも「削除」
トマホークをのせています「削除」。その載せている「削除」の
トマホーク、核でありますが、これはほかの水上艦に載っていないのかと聞いた。そうしたら駆逐艦のメリル、メリルはあらゆる種類の
トマホークに対して完全に
能力を持っている。もう一隻メリルに積んであると、こう言っている。いろいろ調べてみましたが間違いありません。かくて、さっき申し上げましたように、
戦艦は
ニュージャージー、アイオワ、駆逐艦はメリル、あらゆる種類の
トマホーク能力を持っている。明らかでございます。英文の方をお読みになっても同様でございます。私がここまで申し上げて、単なる
ニュークリアケーパブル、
能力である、そんなことはありません、必要なら発射できると言っているのですから。しかも核弾頭つきと言っているのですから。それに対して八隻済んでいると言っているのですから。もう一遍答えてください。