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田中(恒)
委員 これは、
大臣ちょっと外へ出られておったのであれなんですが、
大臣に要求しておいた方がいいと思うのです。
利子補給が、財政事情これあり、公定歩合の引き下げ、金利の低下を通して、近代化の話をしておりますが、近代化資金などの末端金利と基準金利の関係で、利子補給はぐっと圧縮していくが末端の方はそれほど下げない。こういう形が、公定歩合をまた下げるかというような話が出かかっておる時代ですから、私はまた出てくるのではないかと思うのです。
そういう場合に、利子補給はやはり末端にできるだけ恩恵を与えるような、末端金利を下げてやるような、それは金利体系全体の関係がありますからそんなにむちゃくちゃなことはできないということもわかっておりますけれ
ども、やはり厚みを持たすように
努力をしてもらいたいし、近代化資金だけじゃなくて、全体の制度
金融を支えておるものは利子補給制度でありますから、この利子補給制度の総額というものだけはきちんと、これはまあ大蔵との関係がいろいろあるわけでありますけれ
ども、
大臣としては確保するために全力を注いでもらいたい、これが
一つ。
それからもう
一つは、あなたと話した方がいいと思うが、農地取得資金というのが公庫資金の中にあるのですよ。この農地取得資金というのは案外
需要が多いのです。ところが
需要が満たされないという
状況が毎年ある。私は今ここに実績を持ってきておりますけれ
ども、これは九三・四%か何かになっております。しかし、この農地というのはいつ手放すかわからないものだから、事前の計画にのせてですから、急に手放されたら、土地があるけれ
ども、買いたいけれ
ども金がない、頼みに行ってももう間に合わないという形でほうられておるのがあるので、
実態はこれよりもずっと高いと思うのです。各県ともこの農地取得資金は
需要が非常に高いとも言われておるのです。
それともう
一つは、これは
大臣、農政の
一つの大きな問題として農地の流動化という問題がありますね。そして
現実に日本の
農業は専業
農家が今一番えらいので、兼業
農家、第一種から第二種になればなるほど生活的には水準が高い。専業
農家がどうにもならなくなって活力を失っておる。こういうやる気のある
農家に土地を集めるという政策はあなたたちもとられておるわけなんだが、
現実にもう私
どもの農村地帯へ行くと、土地は、このままにしておれば荒廃して、草ぼうぼうにして放棄されるという
可能性がだんだん強くなってきておるのです、山村から中山間、あるいは平たん部の一部まで。そういう
状況に日本の
農業はなっておると思うのですよ。しかも、この土地問題は、時期的にはもうこの四、五年の間が山だと思うのです。そういう
意味では、土地の取得資金というものを
農業をやる気の連中と結びつけていくという政策は、非常に重要な農政の当面の急務だと思うのです。
そういう面でもこの土地取得資金というものの十分な枠を設定してもらいたいし、この公庫の資金は、業種別にいろいろなのがあるわけですけれ
ども、これは計画と実績と書いておるのだが、この計画と実績は細かいことを申し上げあとなかなか
実態には合うてないのですが、それでもやはり非常に
需要の高いものとそんなにないものとの差が非常に多いのです。ありますね、これ、ばらばらで見る限りにおいては。一〇〇%を超すものも、これは
漁業基盤ですから漁港でしょうが、そんなものもあるが、大体九十数%から六〇%、八〇%、低いのは二五%とか五〇%とか、非常にアンバラがあるわけなんですよ。もう長い間の経験で大体
需要の高いものはこれとこれとこれというふうにわかっておると思うから、私はそういうところに集中してやはり公庫資金の配分を
考えるべきだと思うのです。私などの県では全然ゼロというようなものも、県の資料を持ってきておりますけれ
ども、あるのですよ。
ですから、特にそういう
意味で、土地取得資金と自作農維持資金は比較的
需要が高い、いろいち条件な
どもいいということなんでしょうが、そういうものにぜひ力を入れてもらいたい。これは資金の出どころの問題がいろいろありますね。ありますから、そういう条件もあると思うが、できるだけこの土地の流動化
促進という視点にタイアップする政策として、公庫の土地取得資金というものを
強化をしていくということは大切だと私は前前から思っておるので、これはぜひ
考えてもらいたいと思うのですが、これは
大臣から直接お聞きした方が早いと思うのです。