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島田委員 長ったらしくおっしゃったけれ
ども、何
一つ僕の聞いていることに正確に答えていないのです。例えば
ナチュラルチーズの
国産化、もちろん
ナチュラルチーズだけが
チーズではありませんで、多種多様にわたる
プロセスチーズがあるわけです。この
原料チーズのいわゆる
国産化というものが今言われているわけですから、それをやる
決意があるのかないのかがこの中ではよく見えてきません。だから一言、やる、非常なる
決意でそこを目指してやるのですと言うのかどうか。
それから、
飲用乳についてだって、
表示その他について具体的に早急にやるべきだと僕は
指摘をしましたが、そのことに画に答えておられない。やれ
看板を立てるとか
番組をどうするとか、従来と
一つも変わっていない。でかい
看板を立てて、
ミルクを飲みましょうと言っただけじゃ
ミルクの
消費はふえないのですよ。それを
番組でやるとか、健康に関する正しい
知識を普及するとあるが、お医者さんを指導するとでも言うのでしょうか。そんなことに十五億も使うのですか。もっとやることが別にある。ですから、
皆さんに飲んでもらうために、
表示の問題だって今
あれだけ消費者から言われているわけでしょう。それはもうきちっとやらなければならないときにあるのですよ。それをやれ
検討するだの何だのって、
検討、
検討ばかりやっているうちに日が暮れてしまうのです。
それから、
発酵乳に対してだって
決意があるのかないのか。ことし十五万トン確実に消化するという
決意があるのかどうかを答えてもらいたいと言ったのでありまして、長々とこれの説明を受けるなんという必要は僕にはないのです、
中身はよくわかっているんだから。素人が物を言っているのじゃないのです。そういうむだな時間をやたらと費やされてしまったのではかないませんので厳重に警告をして、のらりくらりの
答弁をされたのでは時間が幾らあってもたまらぬわけでありまして、先に進まざるを得ませんが、今申し上げた点について
決意を持って臨んでもらいたい。
それが
乳価を下げた引きかえにあなた方がやらなければならない大事な点なのであります。金を幾らかつけたから、それで
乳価引き下げ分がカバーできるなどと考えたら、僕がここでくどくど言ったように、
酪農家は七万数千戸しかなくなっちゃったのです。もう五、六年たったら消えてなくなっちゃいますよ、今のままでいったら。一体そのときにどうしようと考えているのか、その点も明確にならないまま
乳価が引き下げられたのです。そのために
関連対策が出てきたのだが、
関連対策も実に
中身がわからぬ。国費の
むだ遣いだと言われる
可能性さえありますよ。だから、生きるような金の使い方をする
意味でも、今の
局長のような
答弁では僕は納得ができません。後ほどまた改めて問題にいたしたいと思います。
さて、
競馬の問題に入ってまいります。言わずもがなのことでありますが、
競馬会法第一条は「
畜産の
振興」ということを目的に挙げ、その
趣旨に沿って
競馬が行われているわけであります。幸いなるかな
中央競馬会は、今
地方競馬、北海道で言えば
輓馬、
輓馬競馬などを含めて斜陽に向かいつつあると言われているときに、
日本中央競馬会は何とか命運を保っておる。これは
関係者の
努力があるということについて私は否定はいたしません。しかし、
競馬法、
競馬会法、この
法律そのものは
大変皆さんに支えられているということでありますから、この
ファンを大事にしていくということも、忘れてならない
競馬会がやらなければならない仕事の
一つだと思っております。
それは後ほど触れますが、まずはこの第一条の
趣旨に沿って、「
畜産の
振興」、こうなっておりますので、この
畜産振興を今度の
法律でも図っていこうということの
一環であるというふうに私は受けとめるわけであります。特に
酪農は、今申し上げましたように、ことしは
理事長も御承知のように
乳価引き下げ、
酪農家は塗炭の
背しみをまた余儀なくされるという
状態にあるわけです。ですから、いろんな
対策が総合的に行われて、何とかその中で生き残っていく道を考えなければならぬという厳しい
酪農、
畜産を取り巻く状況にあるということも御認識いただいていると思います。新
理事長は
畜産局の
局長さんもおやりですからもうよくおわかりで、私
ども何度も何度もここで議論を闘わした方でございますから詳しいことを申し上げる必要はない。そういう
畜産の
振興の
趣旨というものを損なわない
中央競馬会の運営がこの先も行われてほしいと僕はまず期待をしている。
しかし、実際にはこの
中央競馬を支えている大変たくさんのいわゆる裏方さんもいます。そしてまた、同時に
生産者が何よりもいい馬をつくり、
ファンに喜んでいただけるようなレースが展開できるような馬の育成にそれこそ寧日なく
努力を続けているわけですね。ところが一面、その
努力が報われずに、赤字になり、負債が固定化して払い切れないような
状態も生まれている、この点を私
たちは憂慮しているわけであります。この
対策にしっかりと取り組んでいただくということが私は大変大事だと思います。もちろんこれは
中央競馬会の
澤邊理事長に言うことではなくて、むしろこれは
政府に言うことだと思うのでありますが、いかんせん
政府は今逆さに振っても鼻血が出ないというような思いをかみしめているときだから、どうしても
勢い金のあるところに頼らざるを得ない、こういう苦肉の策にならざるを得ない。まことに悔しい限りでありまして、行
政府としてはいかにもこれは無念なことだと思うのでありますが、まともなことができないでおるというのは、これは
現状考えますと私もそれ以上追及できませんけれ
ども、そういう面でいささか
中央競馬会の
努力にまたなければならぬところがたくさんあると思うのです。この私の考えに対して、まず大臣からお話を承りたいと思います。