○菅原
委員 実は
大臣、米の問題は、ことしから、石川
食糧庁長官なんかの勇断で
流通機構の改善をしていただきまして、一卸一小売のところが複数知にさせていただいた、これは大変画期的なことだ、こう私は考えているわけでございます。
それから、これは九五%も農協が集荷しているんだから、農協自体がもうちょっと
流通面でも権利をとって売れるようにしたらいいんじゃないか。
そのためには、今世の中は量より質の
時代に変わっているんですから、もう
食管法もいわゆる間接統制的な形でもいいんじゃないかというようなことを話したら、おしかりを受ける
人たち、あるいは、いや、そうだと賛成を受ける
人たち、半々あったんでございますが、米の問題は、やはりもっともっと、良質米、本当のおいしいものはおいしいもので単品で売れる
方向にしないといけないのじゃないか、私はこう思っているんですよ。そうでなくとも米の需要が落ちております。
しかし、
昭和五十六年に
制度改正されたときは、やみ米は悪いというのでやみ米が禁止になったわけです。物の余っているときのやみ米というのは、これはこの前も質問申し上げたのですが、質に対する
価格形成のやみなんですね。物のないときのやみは、やみをやるのは不正な利益を得るからこれはいかぬのです。ですからそういう
意味で、物の余っているときのやみは、消費者は金さえ出すとおいしい安全な米が食えるというので、値段が良質米に高く出してもらえてきた。それがいわゆる一応やみが悪いということでストップしますと、どうしても需要に応じ切れないからこういうブレンド米が出るんじゃないかと私なりに解釈してきたんです。しかし、本来ブレンド米というのはやはり品質のやみですから、米そのものを今度滅ぼすのじゃないか。そういう現象が今回の自主
流通米の中でも停滞ぎみになってきたと見ていいんじゃないかなと私なりに解釈しているんですよ。
そして、よい米は何といいましても五%、一〇%
最初から減収なんですよ。それから苦労が大変ですよ、肥料の管理だって天候の問題だって病虫害だって。しかしそれだけの苦労に報いる
価格形成は十分に自主
流通米の中で政府の標準米と比べますと出ていますからね。やはり農民にいいものをつくることに
努力させ、その報いが得られるという体制をつくらせることに
努力しなければならぬし、国もそういう体制をつくらなければならぬ、こう思っているのです。
こうなりますと、実は良質米のできない
地域をどうするかが最大の問題でございますね。そうしたら、良質米のできない
地域、極端にいえば北海道なんか何か米にかわる指導ができないのか。そうなると、二千三百億もかかるようなこういう金だってこれはずっと減るんじゃないか、こういう金の半分も
開発に流したら、うまく本当の適地適産ができるのじゃないかというのが私の主張なんですが、この考えについて政府の方でひとつ
検討していただきたい、こういうことを申し述べておきます。答弁は要りません、時間がなくなりますので。
まだまだたくさんあるのですが、林野庁の方の質問に入らさせていただきたいと思います。
森林・林業、林
産業関係についてでございますが、御承知のように、森林は
国土保全、水資源涵養など、国民にとって重要な資源でありますが、近年、資金不足等によって間伐の手おくれなど保育が不十分なため、二十一世紀に残すべき森林資源の確保は極めて困難な
状況にあると危惧している一人であります。同時に、木材需要の減退と
価格低迷の長期化は、林業、林
産業の壊滅的な事態をも想定させ得るような事例が見聞されるのであります
このような
状況の中で、政府は、合板等林産物
関税の引き下げ、林業、林
産業の活性化策として森林・林業、木材
産業活力回復五カ年計画を策定し、六十年度四十億円、六十一年度八十億円の
予算規模での
施策を講じようとしているようでありますが、この程度で果たして木材需要の拡大や森林
産業の体質強化、間伐の促進といった当面の事態に十分対応できるのか、大変疑問を
感じているわけでございますので、まず
大臣の所信をお聞かせいただきたいと思います。