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田並委員 今の余裕金の直接運用の問題については、過去九十四国会あるいは九十八国会でそれぞれ本
委員会で附帯決議がつけられているわけでありますが、その
努力を多としながらも、引き続いて一層の
努力をされるように強く
要望しておきたいと思います。
次に、先ほど申し上げました
事業の将来
展望の関連で、新種
保険の開発についても、
郵政省は五十七年に
簡易保険に関する市場調査というのをやられたようでありますが、この中でも新種
保険への
要望というものは非常に強いようです。特に所得補償
保険、成人病
保険、これについてはぜひ実現をしてほしいという
要望がこの中に出ております。例えば所得補償
保険というのは、病気やけがで仕事ができなくなったときに、その間の収入を補償する
保険、あるいは成人病
保険というのは、
死亡率の高いがん、心臓病、こういう成人病を
対象として、入院の給付、手術の給付などを行うような
保険が欲しい、こういう市場調査の結果が出ておるわけであります。五十七年ですから、かれこれ三年ほど前、もう四年目になりますが、こういう
要望について
郵政省としては、恐らく
国民の
ニーズを把握するためになされた市場調査だと思うのですが、これらについてどういうように対応されているのか、ひとつお聞かせを願いたいと思います。
さらに、そのほか労働組合の方でも、例えば
保険と
年金を結合した生存保障型
保険、要するに
簡易保険の場合には満期になればいわゆる一時金として
保険金額が支払われる、それ以外にも、
年金と結合でありますから、一定の
年齢になれば今度は
年金が
支給をされてくる、こういう今の
制度の中でも
研究すればできるような、現在の
保険と
年金を結合した生存保障型
保険であるとか、あるいは今労働時間の短縮も徐々に進みつつありまして、余暇対策というのが非常に重要な課題になっております。そうすると、余暇対策としてスポーツをやったりあるいはレジャーをしたりいろいろあるわけですが、そのときにたまたま事故を起こした、あるいは途中で交通災害が起きてしまったというような場合に、交通災害と組み合わせたような新種の
保険の開発であるとか、あるいは国債と
簡易保険を組み合わせて、お客さんに長期の国債を買ってもらって、そこから出てくる
利子を
保険の
掛金に充当するという、国債と
簡保の組み合わせの
保険。
あるいは総合福祉型
保険というのでしょうか、例えば
郵政省の外郭団体でデイケアセンターみたいなものをつくって、総合福祉型
保険に入った人が途中でぼけ老人になってしまったとか寝たきりのお年寄りになってしまったというときには、
郵政省が直接被
保険者にお金を払うのではなくて、デイケアセンターみたいなところにまずお渡ししてそこで現物給付をしてもらう、こういうような総合保障型
保険。これから
高齢化社会を迎えますと、寝たきりになったりあるいは老人性痴呆症にかかったりというお年寄りがかなりの数出てくるだろうと思うのですね、年々拡大をしているようですから。そういう方々のためにも、あるいはその方々を介護する家庭の方々のためにも、そういう新しい
保険制度というもの、国の
事業ですから、国の
事業でなければなかなかできない
保険としてこういうものを開発するとか、あるいは今の
終身保険とか養老
保険という名称がちょっと暗いイメージがあるから、それをシルバー
保険であるとかハッピー
保険であるとか、そういうなじみやすい名称に変えたらどうかというようなことを、労働組合の方でも
制度、政策として提起をしているわけですね。こういういろんな
要望とか
要求、これが具体的に労働組合の方からも出ておるわけであります。
先ほど言ったのは、成人病
保険であるとか所得補償
保険、これは皆さん方がやった市場調査によって出てきたものですから、それに対して今日どういう対応をされているのか。後半言ったのは、対応する労働組合が、
事業の将来
展望あるいは
国民の利益になるための
制度、政策として提言をしているわけでありますが、これらについて
郵政省としてはどういうようにお考えになっているか、どのように
研究されているか、どう対応されているか、ひとつお聞かせを願いたいと思うのです。