○米沢
委員 先ほど来
文部大臣と
厚生省の方から御
答弁いただきましたが、確かにこれはアンケートですから例外の部分があるかもしれませんし、あるいはまた、物の
考え方等が統一されて
議論をした結果出てくるというものではないから、そこを来しておる部分があると思います。しかし、
地方自治団体のこれを書いた人は、大体助役とか少なくとも中枢におる方が
答弁なさっておられるわけでありますから、そう皆さんがばかにしたような感じで物を見るということは当たらないのではないか、こう思うのでございます。
例えば社会
教育の奨励金だって、やはりいい先生を呼べば三十万なんというのは完全に吹っ飛んでしまうわけで、いい先生をといえばかなりの金を出して呼ばねばならないとか、そのためにはいろいろと準備もしなければならぬとか等々で、逆にこの奨励金があるために何かしら出費を強いられる、そんな感じで見ておるのじゃないかな、こう思うのですね。
また、
厚生省の問題にいたしましても、確かに
補助金は本当に小さいですね。もらう人にとっては本当に重要な資金かもしれませんけれ
ども、これは申請事務をする際にいろいろ人件費あたりも計算されておるのだと思いますが、相当な出費が要るというものはもっとまとめてやるとか、あるいは
地方自治団体の
一般財源化にするなどという方法に切りかえてやることの方が――こういうことで
補助金がいかにもむだなことをやっておるというふうに見られること自体の方が弊害が大きいのではないか、こういうような感じがすることを感想として申し上げておきたいと思います。
それから、これも昨年の
補助金のときにも私やりましたが、各省の縦割り
補助金で相互に重複、むだではないかと言われる象徴的なものに、各省ばらばらの箱物というのがあるのですね。箱物
補助金。文部省の公民館、青年の家、文化庁の文化センター、国土庁のコミュニティーセンター、山村開発センター、離島開発総合センター、農林水産省の生産改善センター、農村婦人の家、労働省の勤労青少年ホーム、働く婦人の家、
厚生省の児童館、老人
福祉センター。使う人にとってはこんな名前をいろいろ書かれても、結局会合の場があればいいのですね。これを一々各省庁が縦割りの
補助金をもってそれなりに運営せよという注文をつけておられるのですな。利用者を
制限、いわゆる他の使用を認めない運用をしておるとか、何となくこういうものはそれぞれ思いつかれてやられたことではありましょうけれ
ども、使う立場からすればこんな線引きなんか要らない話でして、これは一挙に箱物として
補助金を出すなら出すというふうに一元化してもらった方が、自治体の方としては完全にエネルギーは少なくて済む。このあたりはもう一回検討してほしいのです。今回の
補助金の箱物の率はちょっと下げられておりますけれ
ども、率を下げるのじゃありません。こんなのは一元化してもらいたい。あるいは箱物は一挙に
地方自治団体の
一般財源にする、そういう英断がないと、この前笑い話になりましたが、入り口が三つあったりするというそういうばかげたことはいいかげんにやめてもらいたいと思うのです。これは、その後善処をなさっておられるのでしょうか。