○大出
委員 その
答弁は何遍聞いても一緒だ。同じこと言わないでくれ。ただ、普通なら私はここで資料を出せと言って座り込んでしまいますけれ
どもね。だけれ
ども、それじゃ後の方のこともあるからそうもいかぬ、きょうのところは。あなた方、一生懸命逃げたい。この
委員会開きたくなくて、逃げよう逃げようとしている。だから、大出君そんなこと言うならこれはしようがないというので、後開かないなんて言い出しかねない。いけないですね、そういう姿勢は。平泉さん笑っているけれ
ども、いけませんよ、それは。いいですか、
そこで、後からこの点はもう一遍ひとつ資料要求をいたしますが、私が申し上げているこれが
マルコス疑惑の本体ですよ。いいですか。幾らだってやれるじゃないか、これやれば。あらゆる
プロジェクト、六十七も
プロジェクトがあって三十五社入っているけれ
ども、みんなコンサルでしょう。みんな乗っけてごらんなさい、これ。
考えてごらんなさい。明確狂資料があるじゃないですか。
さて、今のカガヤンですが、ずらっと申し上げますが、私
どもが入手した資料によると、
企業別にどのくらいとったか、
受注したかということが明白です。明らかになった。それをまとめてみるとこういうことになる。まず、カガヤン・バレーにかかわる農村電化が入りましてもう
一つ、三つになるわけですが、
日本字で書いてあるのを見ていただきたいのであります。カガヤン・バレーのやつですね、見ていただきたい。線引いてありますから。
七一年十一月、ここで
一つ、五十一億九千百万のがございます。
二つ、その次のやつをあけていただいて、七七年の三月のがございます。六十一億六千万。もう
一つ、カガヤン・バレー農村電化がございます。七七年十二月、百四億。大変な金額であります。これ全部合計をいたしまして二百十七億七千二百万円の
プロジェクト。二百十七億。このうち東陽通商が百一億七千三百万円とっちゃった。
受注した。半分です。百一億七千三百万。二百十七億七千二百万のうちから、こういうことになった。
なぜこうなったか。ここに今差し上げた一枚の、つまりお手元に差し上げたこういう文書がございます。これは、もう時間がありませんから余計なこと言いませんが、小竹書簡。小竹書簡を、通産省の訳もありますし、商社
四つ、五つの訳がございます、ここに。小竹書簡をそれぞれ慌てて皆さん訳して
おいでになりますね。だが、訳の中でそれぞれ違いがありまして、ちょっとこれは印象的だからお出しした。
どういうことかといいますと、伊藤忠をキャプテンにして幾つかの商社が集まって談合をして、
リベートを取られないようにしようじゃないか、各社の利益をふやそうじゃないか。このときには、大使にも言っていれば通産省にも言っていれば
基金にも言っている、伊藤忠を
中心に。で、通産省なんというのは、大臣いないからやめておくけれ
ども、そんな
リベートなんか出しちゃいけないと、こう言った、このときは。ところが、これを小竹書簡でアシジェニトのヘニトさん、ヘニト社長に書簡を送ってこの内幕をはらした。ばらして、おれたちの方は出そうと思っているんだけれ
ども、連中は出さないつもりでやっているということを言って、凍結しろと。凍結した。その資料もここにあります。つまり、私
どもの資料の中にその後の
経過を克明に、何枚もございます。
これは、ちょっと私の手違いで
日本文と原文とつけ違いいたしておりますが、一枚違いでこうなったのでお許しをいただきまして、同じものですから見ていただけばわかる。つまりペソ建て、円建てで五九%、五七%も高いということになっちゃった。書簡に書いてあるとおりであります。今差し上げた中に線を引いてあるところ「我々の様に
手数料を出すことを是とするものは」、
手数料を出します。コミットメント、
リベートを出します。「出すことを是とするものはカルテルからシャットアウトされメーカーの窓口になり得ませんでした。」、「是とするものは」という訳はこれしかない。ほかのにない。ないから出した。これは、伊藤忠さんというのはキャプテンなんだから、当事者なんだ。この中で小竹さんは、今は我慢の時期だ、
相手が慌てているんだから
リベートが上がっていきますということを言っている。過去の
経済協力基金プロジェクトの場合、サプライヤーはすべてコミットメントを要求されてきた、そして必然的にサプライヤー及びメーカーの利益はその分引き下げられたというんで伊藤忠等がやったんだけれ
ども、一番最後のところ、私はこれは忍耐のゲームと思います、いずれカルテルは徐々に譲歩していくと思います、一五%までいくかどうかは大いに疑問ですが、こう注釈。そこでどうなったか、今申し上げましたように、最初は東陽通商は入ってもいなかったんだけれ
ども、二回、三回のところで大量にとりまして、ついに二百十七億七千二百万の半分とってしまった。なぜか、一五%
リベートのおかげです。こうなれば
リベートじゃない、わいろですよ、これは。
そこで、
受注商社の金額、お手元に差し上げた資料にございます。川鉄物産三十一万一千八百七十四ドル、〇・八ドルがついております。住友商事二十一万二千七百八ドル、〇・七五がついています。兼松江商四十万四千七百四十七ドル、こうなっている。これを
受注した。東陽は別建てでございますが、これではありませんけれ
ども、公開資料で五社出てきた。この中の大きなところは五社ですが、東陽がここで別建てで五万三千四百二十一・一七ドル、こうなっている。
ここで私は国税庁を含めて明確にしていただきたいのは、この金はソラーズ
委員会公表資料でずばっと、NPC、
フィリピン国家電力公社のカガヤン渓谷電化
計画で
リベートを払ったと見られる四社プラス
輸出加工区庁との取引で東陽通商、四社は川鉄、住友。兼松、エース・ラインズ・フレイトであります。こうなっておるのです。この金はどこへ行ったか、ずっとその後の
調査をいたしていきますとほとんど全部認めました。兼松さんはどうなったかというと、
フィリピンに四十万ドルくらい送金をいたしましたと、こう言う。川鉄さんはどうかというと、アシジェニト社に送りましたと言う。住友さんはどうかというと、アタカコ貿易に送ったと、こう言う。東陽さんは一五%は少し高いけれ
どもそのくらいの率のものもあったかもしれない、
フィリピンのエージェントに送りました。みんな認めた。ここで出てくるアンジェニト投資会社それからアタカコ貿易、この
二つ。アタカコ貿易というのはヘニトさんが三社つくったトンネル会社、つまり集金機関、しかもこれは
マルコスさんの許可を得てつくっている。だからこれは明らかに資金収集の会社に入っていった。
相手は
マルコスさんですよ。ヘニトさんからの書簡がございましょう、そういうことになる。間違いない。
さてそこで国税庁に承りたいんだが、この金の
性格はどうお
考えになりますか。