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永江委員 私は、同僚の
伊藤英成議員にかわっていただきまして、
地元の問題でございますが、国家的大事業であります明石海峡大橋の問題につきまして、数点質問させていただきたいと思います。
大臣も後の予定もおありのようでございますので、できるだけ質問時間を短縮いたしたいと思いますので、御答弁は簡単明瞭にお願いいたしたいと思います。
この問題につきましては、三月七日の
予算委員会分科会でも私質問させていただきましたので、大まかなことは承知しておるのでございますが、去る四月二十六日に
地元の神戸において起工式が行われました。
大臣は、何か参議院との関係だそうで御
出席ございませんでしたけれども、一応盛大に起工式が行われたわけでございます。しかしながら、このことすらも
地元住民からいたしますと、何ら明石海峡大橋についての具体的な説明がなしに起工式だけやられる。起工式という名称から受けるイメージが何か着工式、こういう問題もあるわけでございますけれども、いずれにいたしましても、
地元住民、特に立ち退きを迫られるであろうと予測されるところあるいは環境アセスメントの関係で従来の本当に住みやすい住宅
地域が公害に侵されるのではないか、こういう心配が渦巻いておるわけでございます。
私も
地元でありますから先般もその辺を歩きまして、また
地域の奥様方との集会なども持ったわけでございます。きょう今から御質問することはそこで聞いたことも踏まえての本当に
地域の住民の声でございますので、ひとつお聞きいただきたいと思うのでございます。
まず第一は。私
たちはある程度夢のかけ橋ということで橋がかかればいいであろうという単純な受けとめ方がありますが、端的に、果たしてあの明石大橋が必要なのかどうか、実に素朴な意見のようでございますが、原点に立ち戻って問われたときに若干たじろぐところがなきにしもあらずでございます。現在でもフェリーで十分間に合っているじゃないか、こういうお金をかけてつくった橋は多分交通料金も非常に高くなるはずだ、フェリーの料金より高くなるんじゃないかという問題も含めて、それだけの住民の犠牲を強いてまでこの橋をかけなければならないのかどうか、こういう素朴な問いがあるわけでございます。
この点については、いろいろ経済
効果その他の問題で答えることはできると思うのでございますが、もう少し何か一般市民にもわかりやすいような形での橋の有効性ということの説明をぜひしていただきたい。夢のかけ橋という
段階は夢物語でよかったのでございますが、現実にこれから
工事が始まるということになるとやはりそういった公害の問題も含めてのマイナス要素もあるわけでございますから、これをさらに凌駕して、こういった面で非常にいい方向に行くんだという点についての御説明をぜひしていただきたいのでございます。