○宍倉政府
委員 昨年秋に中期
防衛力整備計画ができまして、その中期
防衛力整備計画で効率化、合理化を図る、こういうことになっておりましたことにかんがみまして、昨年の十月に、おっしゃいますようなことで
防衛庁、自衛隊の自主的な行政改革を進めるために、業務・運営自主監査
委員会というのを私が
委員長ということでつくりましたのが経緯でございます。
それで、何をやっていくのか、どういうことを勉強していくのかということがまず問題でございますので、庁内外からいろいろ
意見を取り集めまして、昨年の暮れから今年の一月にかけて整理をいたしました。ことしの一月に、ガイドラインと言っておりますけれども、業務運営に関する改善検討
事項を整理いたしまして、これが三十二項目ございました。それぞれの項目につきまして、この項目はどこの部局で担当し、いつまでにどれだけの作業をするという目標スケジュールを決めまして、それから作業に当たってきたわけでございます。
一回目の区切りというのをことしの四月にしておったものでございますから、ことしの四月になりまして、区切りに当たる十九項目につきましてその時点における結論を取りまとめました。残りの十三項目につきましては、来年の四月がまたこの目標スケジュールの一区切りなものですから、来年の四月までかかってなお検討、勉強をしていかなければならないと思っております。
それで、ことしの四月に一応取りまとめた十九項目につきましては、それぞれ例えば統幕の調整関与の強化につきましては訓令をつくるようなことを大体取りまとめておりますし、骨幹的な通信網の統合運用につきましては、ディジタル化をすることを含めまして、防衛マイクロ回線の抗堪化の
計画を取りまとめておりますとか、あるいは婦人
自衛官の活用面につきましては、婦人
自衛官の適用職種を四分の三ぐらい、七五%までに広げたというようなこともやっておりまして、その
成果が着々上がることが、当然のことでありますけれども考えられておりまして、六十一
年度中にこれが実現に移せるものは移すし、六十二
年度の
予算に反映していくものにつきましては、これからの
予算編成作業を通じましてその実現に
努力してまいりたいと思っております。
なお、この後のことでございますが、十三項目につきましては引き続き勉強をする、それから十九項目の実施につきましては引き続き自主監査
委員会としては監視の目を光らせていくわけなのですが、さらに、自主監査
委員会では主として行政の分野につきましての改善検討
事項につきまして議論をしてきた、やってみますと、どうもそれだけでももう一つ足りないな、つまり、作戦運用の面につきましては土俵を狭めておりまして、その面については議論をしないということで最初出発したものですから、その辺のところに限界がある、どうももう一歩踏み越えてみないと、
防衛庁、自衛隊の行政改革といってももう一つ物足りないものが残るのではないかということで、五月の上旬に防衛改革
委員会というものに拡大発展をいたしてございます。業務・運営自主監査
委員会は、その防衛改革
委員会の中の業務監査小
委員会というところで継承いたしまして、引き続いてこの面での行政改革、防衛改革を精力的に推し進めてまいりたい、このように考えている次第でございます。