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1986-05-13 第104回国会 衆議院 決算委員会 第7号
公式Web版
会議録情報
0
昭和
六十一年五月十三日(火曜日) 午後三時四十六分
開議
出席委員
委員長
角屋堅次郎
君
理事
糸山英太郎君
理事
上草
義輝君
理事
近藤 元次君
理事
林 大幹君
理事
新村 勝雄君
理事
渡部 行雄君
理事
貝沼
次郎君
理事
玉置 一弥君 金子 一平君
小坂徳三郎
君 森下
元晴
君 小川 国彦君 春田 重昭君
中川利三郎
君
出席政府委員
大蔵政務次官
熊川
次男君
大蔵省主計局次
長 角谷 正彦君
大蔵省理財局次
長 中田 一男君
委員外
の
出席者
大蔵省主計局主
計
監査官
奥平 敏幸君
会計検査院長
大久保
孟君
会計検査院事務
総局次長
磯田 晋君
決算委員会調査
室長 大谷 強君
—————————————
委員
の
異動
四月二十二日
辞任
補欠選任
中川利三郎
君 林 百郎君 同日
辞任
補欠選任
林 百郎君
中川利三郎
君 五月二日
辞任
補欠選任
渋沢
利久
君
村山
喜一
君 同日
辞任
補欠選任
村山
喜一
君
渋沢
利久
君
—————————————
五月十二日
昭和
五十九
年度
一般会計歳入歳出決算
昭和
五十九
年度
特別会計歳入歳出決算
昭和
五十九
年度
国税収納金整理資金受払計算書
昭和
五十九
年度
政府関係機関決算書
は本
委員会
に付託された。
—————————————
本日の
会議
に付した案件
昭和
五十九
年度
一般会計歳入歳出決算
昭和
五十九
年度
特別会計歳入歳出決算
昭和
五十九
年度
国税収納金整理資金受払計算書
昭和
五十九
年度
政府関係機関決算書
昭和
五十九
年度
国有財産増減
及び現在額総
計算
書
昭和
五十九
年度
国有財産無償貸付状況
総
計算書
(全所管) ————◇—————
角屋堅次郎
1
○
角屋委員長
これより
会議
を開きます。 ただいま本
委員会
に付託になりました
昭和
五十九
年度
一般会計歳入歳出決算
、
昭和
五十九
年度
特別会計歳入歳出決算
、
昭和
五十九
年度
国税収納金整理資金受払計算書
及び
昭和
五十九
年度
政府関係機関決算書並び
に
昭和
五十九
年度
国有財産増減
及び現在額総
計算書
及び
昭和
五十九
年度
国有財産無償貸付状況
総
計算書
の各件を一括して議題といたします。
大蔵政務次官
から各件について
概要
の
説明
を求めます。
熊川大蔵政務次官
。
熊川次男
2
○
熊川政府委員
昭和
五十九
年度
の
一般会計歳入歳出決算
、
特別会計歳入歳出決算
、
国税収納金整理資金受払計算書
及び
政府関係機関決算書
を
会計検査院
の
検査報告
とともに
国会
に
提出
し、また、
昭和
五十九
年度
の国の
債権
の現在額並びに
物品
の
増減
及び現在額につきましても
国会
に
報告
いたしましたので、その
概要
を御
説明
申し上げます。 まず、
一般会計
におきまして、
歳入
の
決算額
は五十二兆千八百三十三億八千四百七十七万円余、
歳出
の
決算額
は五十一兆四千八百六億二千二百七十一万円余でありまして、
差し引き
七千二十七億六千二百五万円余の
剰余
を生じました。 この
剰余金
は、
財政法
第四十一条の
規定
によりまして、
一般会計
の
昭和
六十
年度
の
歳入
に
繰り入れ済み
であります。 なお、
昭和
五十九
年度
における
財政法
第六条の純
剰余金
は千七百五十四億七千四百五十九万円余となります。この
剰余金
につきましては、
昭和
五十九
年度
歳入歳出
の
決算
上の
剰余金
の
処理
の特例に関する
法律
の
規定
により、
財政法
第六条第一項の
規定
は適用されないこととなっております。 以上の
決算額
を
予算額
と比較いたしますと、
歳入
につきましては、
予算額
五十一兆五千百三十二億五千九百六十四万円余に比べて六千七百億二千五百十二万円余の
増加
となるのでありますが、この
増加額
には、前
年度
剰余金受け入れ
が
予算額
に比べて
増加
した額六千百九十一億二百五十七万円余が含まれておりますので、これを
差し引き
ますと、
歳入
の純
増加額
は五百九億二千二百五十五万円余となるのであります。その
内訳
は、
租税及印紙収入
、
雑収入等
における
増加額
千三百四十六億二百六十二万円余、
公債金
における
減少額
八百三十六億八千七万円余となっております。 一方、
歳出
につきましては、
予算額
五十一兆五千百三十二億五千九百六十四万円余に、
昭和
五十八
年度
からの
繰越額
六千百九十一億二百五十七万円余を加えました
歳出予算
現額五十二兆千三百二十四億六千二百二十一万円余に対しまして、
支出済み歳出額
は五十一兆四千八百六億二千二百七十一万円余でありまして、その差額六千五百十八億三千九百五十万円余のうち、
昭和
六十
年度
に繰り越しました額は四千九百六十五億五千七百八十二万円余となっており、不用となりました額は千五百五十二億八千百六十七万円余となっております。 次に、
予備費
でありますが、
昭和
五十九
年度
一般会計
における
予備費
の
予算額
は千七百億円であります。その
使用額
は千二百八十七億二千四百九十九万円余でありまして、その
使用
の
内容
につきましては、別途
国会
に
提出
いたしました
予備費使用
総
調書等
によって御了承願いたいと存じます。 次に、
一般会計
の
国庫債務負担行為
につきまして申し上げます。
財政法
第十五条第一項の
規定
に基づき国が
債務
を負担することができる
金額
は二兆五百三十二億九千四百九十八万円余でありますが、
契約等
による本
年度
の
債務負担額
は二兆九十億八千六百六十七万円余であります。これに
既往年度
からの
繰越債務額
三兆百六十一億六千六百七万円余を加え、
昭和
五十九
年度
中の
支出等
による本
年度
の
債務消滅額
一兆九千四百三十八億八千五百八十七万円余を差し引いた額三兆八百十二億六千六百八十七万円余が翌
年度
以降への
繰越債務額
となります。
財政法
第十五条第二項の
規定
に基づき国が
債務
を負担することができる
金額
は一千億円でありますが、
契約等
による本
年度
の
債務負担額
はありません。 次に、
昭和
五十九
年度
の
特別会計
の
決算
でありますが、同
年度
における
特別会計
の数は三十九でありまして、これらの
決算
の
内容
につきましては、
特別会計歳入歳出決算
によって御了承願いたいと存じます。 次に、
昭和
五十九
年度
における
国税収納金整理資金
の
受け入れ
及び
支払い
でありますが、同
資金
への
収納済み額
は三十五兆六千五百七十六億九千四百七十六万円余でありまして、この
資金
からの
一般会計等
の
歳入
への組み入れ
額等
は三十五兆六千四百六億五千六百三十五万円余でありますので、
差し引き
百七十億三千八百四十一万円余が
昭和
五十九
年度
末の
資金残額
となります。これは、主として
国税
に係る
還付金
として
支払い決定済み
のもので、
年度
内に
支払い
を終わらなかったものであります。 次に、
昭和
五十九
年度
の
政府関係機関
の
決算
の
内容
につきましては、それぞれの
決算書
によって御了承願いたいと存じます。 次に、国の
債権
の現在額でありますが、
昭和
五十九
年度
末における国の
債権
の
総額
は百十九兆八千六百四十六億七千二百二十三万円余でありまして、前
年度
末現在額百十一兆三千七百四十四億二千三十万円余に比べて八兆四千九百二億五千百九十二万円余の
増加
となります。 その
内容
の詳細につきましては、
昭和
五十九
年度
国の
債権
の現在額総
報告
によって御了承願いたいと存じます。 次に、
物品
の
増減
及び現在額でありますが、
昭和
五十九
年度
中における純
増加額
は四千二百八十三億三千百十一万円余であります。これに前
年度
末現在額三兆八千三百九十七億千百九十六万円余を加えますと、
昭和
五十九度末における
物品
の
総額
は四兆二千六百八十億四千三百七万円余となります。その
内訳
の詳細につきましては、
昭和
五十九
年度
物品増減
及び現在額総
報告
によって御了承願いたいと存じます。 以上が、
昭和
五十九
年度
の
一般会計歳入歳出決算
、
特別会計歳入歳出決算
、
国税収納金整理資金受払計算書
、
政府関係機関決算書等
の
概要
であります。 なお、
昭和
五十九
年度
の
予算
の
執行
につきましては、
予算
の効率的な
使用
、経理の適正な運営に極力意を用いてまいったところでありますが、なお
会計検査院
から、百四十八件の
不当事項等
について
指摘
を受けましたことは、まことに遺憾にたえないところであります。
予算
の
執行
につきましては、今後一層配慮をいたし、その適正な
処理
に努めてまいる所存であります。 何とぞ御
審議
のほどお願い申し上げます。 次に、
昭和
五十九
年度
国有財産増減
及び現在額総
計算書並び
に
昭和
五十九
年度
国有財産無償貸付状況
総
計算書
を、
会計検査院
の
検査報告
とともに第百四回
国会
に
報告
いたしましたので、その
概要
を御
説明
申し上げます。 まず、
昭和
五十九
年度
国有財産増減
及び現在額総
計算書
の
概要
について御
説明
いたします。
昭和
五十九
年度
中に
増加
しました
国有財産
は、
行政財産
一兆六千二百六十四億二千七百八十二万円余、
普通財産
一兆五千五百七十八億五千九百五十二万円余、
総額
三兆千八百四十二億八千七百三十四万円余であり、また、同
年度
中に減少しました
国有財産
は、
行政財産
五千三百五十三億七百六十二万円余、
普通財産
三千五百七十二億四千五百十二万円余、
総額
八千九百二十五億五千二百七十六万円余でありまして、
差し引き
二兆二千九百十七億三千四百五十八万円余の純
増加
となっております。これを
昭和
五十八
年度
末現在額四十兆二千八百四十七億四千三百五十万円余に加算いたしますと四十二兆五千七百六十四億七千八百八万円余となり、これが
昭和
五十九
年度
未現在における
国有財産
の
総額
であります。 この
総額
の
内訳
を
分類別
に申し上げますと、
行政財産
二十四兆五千五百二十八億六千百二万円余、
普通財産
十八兆二百二十六億千七百六万円余となっております。 なお、
行政財産
の
内訳
を
種類別
に申し上げますと、
公用財産
十六兆三百五十二億四百六十二万円余、
公共用財産
四千三百十六億八千三百二十一万円余、
皇室用財産
五千四百七十億千五百七万円余、
企業用財産
七兆五千三百八十九億五千七百九十九万円余となっております。 また、
国有財産
の
総額
の
内訳
を
区分別
に申し上げますと、土地十兆七千八百二十八億二千五百六十九万円余、
立木竹
四兆四千百五十五億八千七十一万円余、建物五兆三千六百十六億三千三百二万円余、
工作物
四兆七千三百三十二億三千六百十四万円余、
機械器具
八億三千三百八十一万円余、船舶一兆千四百九十七億六千百八十二万円余、航空機一兆千七百二十七億二千百八十二万円余、
地上権等
十四億八千九十八万円余、
特許権等
三十九億七十五万円余、
政府出資等
十四兆九千五百三十五億三百二十八万円余となっております。 次に、
国有財産
の
増減
の
内容
について、その
概要
を申し上げます。 まず、
昭和
五十九
年度
中における
増加額
を申し上げますと、前述のとおりその
総額
は三兆千八百四十二億八千七百三十四万円余であります。この
内訳
を申し上げますと、第一に、国と国以外の者との間の
異動
によって
増加
しました
財産
は二兆六千三百二十四億八千二百一二十五万円余、第二に、国の
内部
における
異動
によって倍加しました
財産
は五千五百十八億四百九十九万円余であります。 次に、
減少額
について申し上げますと、その
総額
は八千九百二十五億五千二百七十六万円余であります。この
内訳
を申し上げますと、第一に、国と国以外の者との間の
異動
によって減少しました
財産
は三千百九十六億七百二十九万円余、第二に、国の
内部
における
異動
によって減少しました
財産
は五千七百二十九億四千五百三十六万円余であります。 以上が
昭和
五十九
年度
国有財産増減
及び現在額総
計算書
の
概要
であります。 次に、
昭和
五十九
年度
国有財産無償貸付状況
総
計算書
の
概要
について御
説明
いたします。
昭和
五十九
年度
中に
増加
しました
無償貸付財産
の
総額
は千七十八億七千百五十九万円余であり、また、同
年度
中に減少しました
無償貸付財産
の
総額
は九百七億三千百二十七万円余でありまして、
差し引き
百七十一億四千三十一万円余の純
増加
となっております。これを
昭和
五十八
年度
末現在額六千三百五十一億千百四十六万円余に加算いたしますと六千五百二十二億五千百七十七万円余となり、これが
昭和
五十九
年度
末現在において
無償貸付
をしている
国有財産
の
総額
であります。 以上が
昭和
五十九
年度
国有財産無償貸付状況
総
計算書
の
概要
であります。 なお、これらの
国有財産
の各総
計算書
には、それぞれ
説明書
が添付してありますので、それによって細部を御了承願いたいと思います。 何とぞ御
審議
のほどお願い申し上げます。
角屋堅次郎
3
○
角屋委員長
次に、
会計検査院当局
から各件の
検査報告
に関する
概要説明
を求めます。
大久保会計検査院長
大久保孟
4
○
大久保会計検査院長
昭和
五十九
年度
決算検査報告
につきまして、その
概要
を
説明
いたします。
会計検査院
は、六十年十月十五日、
内閣
から
昭和
五十九
年度
歳入歳出決算
の送付を受け、その
検査
を終えて、
昭和
五十九
年度
決算検査報告
とともに、六十年十二月十二日、
内閣
に回付いたしました。
昭和
五十九
年度
の
一般会計決算額
は、
歳入
五十二兆千八百三十三億八千四百七十七万余円、
歳出
五十一兆四千八百六億二千二百七十一万余円でありまして、前
年度
に比べますと、
歳入
において五千三百四億八千十九万余円、
歳出
において八千四百五十三億千五百六十万余円の
増加
になっており、各
特別会計
の
決算額
の
合計額
は、
歳入
百二十八兆七千八百八十二億四百八十八万余円、
歳出
百十五兆五千六百八十八億六千六百七十九万余円でありまして、前
年度
に比べますと、
歳入
において九兆五千九百七十七億六千五百三十万余円、
歳出
において九兆二千九百二十二億三千六百三十九万余円の
増加
になっております。 また、
国税収納金整理資金
は、
収納済み額
三十五兆六千五百七十六億九千四百七十六万余円、
歳入
組み入れ額三十四兆六千五百五億八千三十八万余円であります。
政府関係機関
の
昭和
五十九
年度
の
決算額
は、
収入
二十五兆千六百九億六千五百三万余円、
支出
二十四兆九千六百三億百二十二万余円でありましき百七十一億四千三十一万余円の
増加
を見まして、五十九
年度
末の
無償貸付財産
の
総額
は六千五百二十二億五千百七十七万余円になっております。
検査
の結果、
昭和
五十九
年度
国有財産増減
及び現在額総
計算書
及び
昭和
五十九
年度
国有財産無償貸付状況
総
計算書
に掲記されている
国有財産
の管理及び
処分
に関しまして、
昭和
五十九
年度
決算検査報告
に掲記いたしましたものは、
法律
、政令若しくは
予算
に違反し又は不当と認めた
事項
といたしましては、建設省の
空気調和設備工事
の施行に当たり、
機器材料費
を重複して積算したため、
契約額
が割高になったものの一件であり、また、本院の
指摘
に基づき
当局
において改善の処置を講じた
事項
といたしましては、郵政省の
小包集中局等
の
搬送機械設備
の
保守業務
における
保守費
の積算を
業務
の実態に適合するよう改善させたものの一件でございます。 以上をもって
概要
の
説明
を終わります。
角屋堅次郎
5
○
角屋委員長
これにて
昭和
五十九
年度
決算外
二件の
概要説明聴取
を終わります。
—————————————
角屋堅次郎
6
○
角屋委員長
この際、
資料要求
の件についてお諮りいたします。 例年、
大蔵省当局
に対して
提出
を求めております
決算
の
検査報告
に掲記された
会計検査院
の
指摘事項
に対する
関係責任者
の
処分状況調べ
について、
昭和
五十九
年度
決算
につきましてもその
提出
を求めたいと存じますが、御
異議
ございませんか。 〔「
異議
なし」と呼ぶ者あり〕
角屋堅次郎
7
○
角屋委員長
御
異議
なしと認めます。よって、さよう決しました。 次回は、来る十六日金曜日午前九時四十分
理事会
、午前九時五十分
委員会
を開会することとし、本日は、これにて
散会
といたします。 午後四時十八分
散会