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河野国務大臣 いろいろ御心配をおかけをして、大変恐縮に存じます。
先ほ
ども御
答弁申し上げましたように、私の考え方あるいは新自由クラブといたしましても、
エネルギー政策に対します考え方は先ほど申し上げたとおりでございます。これはもう何党と言わず、恐らくどなたも
原子力発電の建設につきましては、その
安全性でございますとか、あるいはまた、これは少し角度が違うかもわかりませんけれ
ども、そうした大きなプロジェクトを行うために引き起こされる
環境保全の問題でございますとか、あるいは当該地域におきます
住民の合意でございますとか、こういったいろいろな角度から考えるという必要もあろうかと思っておるわけでございます。
私
ども、今平沼
先生御
指摘の山口県内におきます新自由クラブの支部組織がこの問題にどう対応してきたか。多少歴史的な経過もございますけれ
ども、その当初におきましては、「鳩子の海」というテレビのドラマでございましたか、ございましたが、あの上関町一帯の海は、あの地域の
方々の中には、きれいな海で、このままの形で残したい、あるいは漁業を営む
方々にとっても大事な海なのだというお
気持ちがあるということも言われておりまして、私
どもの組織の中の
人間もその点に着目して、当初、
環境保全という意味から、上関におきます立地については慎重であってほしいということから運動がスタートしたようでございます。しかし、その後、双方の−双方という言い方はどうかわかりませんが、促進派と慎重派との間の議論がだんだんに突きつけ合う状況の中で慎重論が反対論にエスカレートして、そして上関町における原発については賛成できないという議論にエスカレートしたようでございます。
そのあたりから私
ども新自由クラブの党本部は、我が党の
エネルギー政策というものは十分
理解しているだろうなという注意喚起を山口県連合に再三いたしたわけでございます。当初、党の
エネルギー政策は十分了解をしておるという返事がございましたけれ
ども、どうも客観的に、
新聞の
報道な
ども私
どもは注意をして取っておりましたが、運動が大分エスカレートをいたしまして、
環境保全という立場を少し越えて、原発そのものに対しても反対だという意見を述べるようなことも時としてあったようでございまして、これにつきましては、指導を強化するために、党本部から何度か本部の
人間を派遣いたしまして注意をいたしたところでございます。
もちろん、私
どもは地域
住民の意思を尊重する、そういう意味から、地域の声を本部が抑え込むというわけにはいかない
部分もございます。これは我が党に限らずどの党でも、党本部の考え方と地域の利害が時として対立することもあると思いますけれ
ども、私
どもも、そうしたことで大分山口県内当該地域の
方々と本部との意見のそごを来したことも、率直に申し上げてあるわけでございます。
しかし、
エネルギー政策の基本については県連も了解をいたしておりまして、私
どもとしては、党の名を冠して
エネルギー政策あるいは
原子力政策について本部の基本政策と異なる主張をとることは本部として了解できない、その点は、党の名を冠してそうした
作業、行動をすることは本部として一切認められない、これはやめてもらいたいという通告をいたしております。ただし、一市民として、
環境問題でございますとかそういう点で声を上げるということまで、これを抑え込むということはなかなか難しいというふうに思いましたので、もしおやりになるなら、一番極端な言い方をすると、党を離れて一個人としておやりになることまで我々は規制はいたしません。しかし、党の名を冠して、党員としてそういう行動をするのは限度がありますよ。私
どもも極めて民主的な党でございますから、一字一句党本部の政策と異なる主張をしてはいけないなどということを申し上げているわけではございませんが、考え方は基本政策に沿ってください、そして立地に当たっては
住民の意思というものを尊重するという考え方をとってもらいたいという指導を行っているわけでございます。
大変御心配をおかけいたしておりますが、本部の基本政策ははっきりしたものでございますし、そうした基本政策が進みますように今後とも指導をしてまいるつもりでございます。また何か御注意があれば、御注意は御注意としてお
伺いしたいと思いますが、現在そうした
作業をいたしておりますことを申し上げたいと思います。