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参考人(
松浦泰次郎君)
先生御
指摘のような文書をいただいておるわけでございますが、実は承認物資の
関係につきまして沿革的には前のいわゆる臨調におきまして承認物資を
段階的に縮小し廃止するというような
報告がなされております。そのようなことと関連しまして五十九年にも行政管理庁の方から物資についての
指摘もいただいておりまして、その後総務庁でもそういう
方向を引き継いでやってまいっておるわけでございますが、私
ども実は承認物資につきましては
一つはこういう
考えを持っております。
学校給食の意義というようなものに関連してくるわけでございますが、食材料や家庭生活等が非常に現在変化しておりまして、食事に対する正しい
理解と将来への望ましい食習慣を養うという観点からしますと、
学校給食は極めて大切である、それから、食事を通じまして
子供たちが同じかまの飯を食うとよく言われる心の交流をするという
教育的意義も非常に大切であるというようなことを前提としますと、これが
全国的に特に義務
教育におきましては、やはりできるだけいい品質のものができるだけ低廉に供給されるということが教科書等に比較しましても望ましいというふうに
考えられるわけでございます。その物資につきましては、また各都道府県におきまして、都市部、郡部、山間部等を通じましてそれがやはりできるだけ
実現されなければならないというようなことを
考えますと、
全国的に安定的に物資を供給するというようなことで大量購入の
メリットがあるというようなもの、特に山間僻地等にも支障のないように支給しなきゃならないというようなものにつきましては、
健康会としてはいわゆる承認物資というものを今後とも最低限維持していかなきゃならないというような
考えを持っております。そのようなことで総務庁にも対応いたしておる次第でございますが、これがやはり
健康会の供給しますのは都道府県の
学校給食会を通じまして供給いたしておるわけでございまして、別に強制的な押し売りというものは一切ございませんし、現場の需要に応ずるという体制は今後とも維持していかなきゃならぬというように
考えております。
そのようなことで、総務庁の勧告にあります「承認物資等の廃止に伴って」というような点については、私
どもどういいますか同意いたしかねるような気持ちを持っておる次第でございます。そのようなことでどの辺でそれがどういいますか最終的に維持されるかという点はまだわからないわけでございますけれ
ども、そういう物資を扱う事務があります以上、やはり支障のないような事務体制は整備していかなきゃならぬというように思っております。いわゆる一般の定員削減につきましては、これは
健康会といえ
ども一般並みに措置、規制を受けておるわけでございまして、それ以上の措置はなかなか簡単にはできない、しかし今本当に物資が減った
段階で事務量が低減したものについては、総務庁の
指摘のように私
ども今後
十分検討していかなきゃならないというように
考えております。
それから、もう
一つの問題としましては食品の検査業務ということでございますが、
健康会扱い物資は全部検査をいたしまして、添加物その他の点につきましても問題のないものを、一〇〇%問題のないというふうに信じておりますが、そういうものを供給いたしておりますし、あるいは都道府県からいろんな検査の依頼をいただくというようなこともかなりございますし、公的な
民間団体からの検査依頼等もございますが、そういうものについては検査体制ということをある
程度今後整備するという
方向で
考えなきゃならぬ。
以上のような二つの
方向から今後十分に事務
組織等検討してまいりたいというふうに
考えておる次第でございます。