○藤原房雄君 今
お話にございましたように、
給付とそれから
掛金の問題、これは老後の保障といいますか、大事な
年金でありますから、時代の社会経済の変化と言いますけれ
ども、そういつも変わられたんじゃ自分の見通しというのは立たぬ。五年ごとの再計算でいろいろそのときそのときの微
調整をしていくのはやむを得ないことだと思いますけれ
ども、今度はそういう微
調整というか、そうではなくて、大
改革ですから、だから答申の中にもありましたように、やっぱりきちっと担当者の方、関係の
方々と話し合えというのは、今まではこういうことで来たけれ
ども、これからはこういう見通しでこういう形になるんだぞということをきちっと明確にしませんと、大変なとまどいを持ち、不安に陥り、それでなくても農業自体が最近非常に厳しい状況の中にありますから、そういうことも十分に踏まえてということだろうと思うんですよね。
今回出されたこの法案、これはどちらかというと、
先ほど来ずっといろいろ
お話を聞いていますと、
横並びというか、共通部分が非常に多いので、
農林年金のことだけ言われてもちょっとこっちには関係ありませんというような、そういう顔もしてないけれ
ども、それはそれぞれの
共済でみんな同じようなことをやっておりますからという、やっぱり
農林年金に現在加入している
方々、それからこれから入るでありましょう
方々、こういう
方々というのは、これはもうどういうふうになるのかということについては非常な危惧を抱いておるわけですから、やはりほかとの
一元化への
一環としてということだけではなくして、そこにはひとつの今日まで参りました歴史的な経過も踏まえた主張といいますか、そういうものがこの中になければならないとこれは思うんです。
再計算というと、とかくに
財政再計算なんというのは、将来
財政がどういうふうになるかということで
掛金を上げるという話にすぐ結びつくような話しか出てこない。今回はそういうことじゃなくて、
制度も
財政的な問題も抜本的な大変な
改革をしようというこういうことであるだけに、将来に対する展望とか、将来に対する見通しとか、こういうものが重要ではないかということで、
農林年金も今日まで参りました経過にかんがみて、現状はどうであったのか、これからは一体どういう
方向に進むのか、どういうことになるのか、それで本当に農業に携わる
方々、指導的な
立場の
方々が、
農林年金に携わる
方々が安心していけるのかどうか、そこまでの十分な配慮がなされたかどうかということを
先ほどから私はいろいろお聞きをしておるんです。
答弁は、それはうちだけでできることじゃございませんで、隣のことがございましてというようなことで、どうもすっきりしない一面もあるんですけれ
ども、とにかく
大臣、非常に重要なこのたびの
改正でありますから、十分に当
委員会での議論、個々の諸問題についてはこれからまたいろいろ提起をしたいと思いますけれ
ども、参酌をしまして十分にひとつ現実に沿った形で、また審議会の答申にもありますような問題点、十分に話し合いをしなさいという、
理解を得なさいというような
お話もございますけれ
ども、そういう点に沿った形で進めていただきたい、このことを重ねて申し上げておきたいと思うんです。
いらっしゃって早々で申しわけございませんが、厚生
大臣、主務
大臣というのは厚生
大臣だということですからあれでありますが、まず
基礎年金というこういう物の
考え方は私
ども公明党がトータルプラン以来主張しておるところでありますから、そういう
考え方、それからまた、そのあり方については私
どもそれなりに
理解ができますし、
国民の相当数の
方々の世論もそういう
方向にあるのだろうと私は思います。
しかし、
基礎年金の上にそれぞれの今までの
職域部分とか、今までの
共済でありましたものを上積みをしていこうということですが、一番
基礎年金、これは
国民年金、
厚生年金、それから
共済、それぞれこれはいろいろあるわけですけれ
ども、
基礎部分というのは、やはり
基礎であるだけに
国民皆
年金の時代に即応した、納得のいく、そしてまた、それを証明するだけの基盤といいますか、それなりの重みのあるものでなければならぬ。共有部分ということですからね。
ところが、これは
衆議院段階でも五万円ということでありましたが、それは
基礎年金というのはやはりそうではなくて、もっとこの
基礎部分に重点を置くということから、我が党は五万五千円ですか、強く主張をしました。しかしながら、何か言うと
財政ありきで、もうそこから一歩も進まないという、
先ほどから農水
大臣もぐだぐだ言っておったんですけれ
ども、それから
大蔵大臣も午前中来まして言っておったんですが、先に
財政ありきでありますと、もうこういう審議をしたってむなしい話でして、この
基礎年金構想という
考え方はそれなりに
理解できるとしましても、私
どもはそれなりの
基礎年金としての位置づけからしますと、現在のこの五万円ということについては非常に納得し得ない。この問題については衆議院でも随分議論のあったところであります。
私
どもこのたびの審議をするに当たりましても、まず
基礎部分になりますので、厚生
大臣、これは
財政ありきということじゃなくて、
基礎年金が五万円でなければならない、そういう根拠というか、お
考えとか、そこを一歩も譲ることのできないというのは一体どこにあるのか、まず厚生
大臣にお聞きしておきたいと思うんです。