○穐山篤君 テレビの文句じゃありませんけれ
ども、許せないという気持ちですよ。大蔵省の方は、今回これの改正を出したわけですから、国民年金、厚生年金の政令改正に準拠しながら、
公務員独自のものについてはそれに見合うような政令になるわけです。しかし
基本というのは、基礎年金にしろ、あるいは比例報酬の形、あり方、計算の
方程式、さらには
金額の上で、五万円であるとかあるいは千二百五十円という基礎であろうが、あるいは加給年金についても、大したことはないかもしれませんけれ
ども、一万五千円が一万六千円になるのかどうか、年間十八万円の加給年金は二十万円になるのかもしらぬ。そういう期待を持ちながらも
数字は全然わからない。ですから、もっと審議をするに当たって親切に資料の提供をしてほしいと思うんです。それは十二月までですから
決定的に三%になるか、三・二になるかわかりませんよ。しかしそれは五十九
年度の価格掛ける何%であります、物価水準何%であります、あるいはさきの参議院の修正でいくならば、賃金のスライド何%になるかわからぬけれ
ども、
方程式の中には賃金スライドという項目が乗じて出てくるような
方程式を示すということでなければ、こういう審議というのは余り適当じゃないと思うんですよね。隠された
部分が全く多過ぎる。厚生年金の方は、これはなれた
部分が多いと思いますけれ
ども、今度
国家公務員の共済
組合の場合には、全くすべての
分野について新しいものばかりですよ。
だから、私
どもが今回の改正について、別に
政府に成りかわるわけではありませんけれ
ども、それぞれの地域で
説明しておっても、
決定的な話ができない。なぜかというと、
先生、私は何カ月勤めて何カ月加入しているんだけれ
ども私は幾らもらえるんですかということについて、私が答えが言えないんですよ。多分こんな程度になるでありましょうというような話ばかりですよ。しかし、それも二年先、三年先の
法律の改正なら、私はそれでもいいと思う。もう既に
基本になります国民年金と厚生年金はもう変わっているわけです。仮の話をしますと、いつこれが成立するかわかりませんけれ
ども、結果として年が明けることになるでしょう。そうなりますと、いろんな手続を踏むことになると思いますが、自分が幾らになるかという計算ができるのは四月一日以降、これもおぼろげながらしか計算ができない、こういうことになりそうですよね。
時間がありませんから、私はここの
部分については申し上げたくないと思いますけれ
ども、ぜひひとつ、御苦労が多いと思いますが、今まで
皆さん方が国会に提示しました五十九
年度価格、それはこういう
計算方式でいきますよというのを全部明示してください。物の
考え方だけでいいですよ、二銭一厘まで出してくれというのは無理がありますから。しかし
国家公務員共済
組合で、厚生年金、国民年金の方の政令を参考にしながら勉強をしなきゃならない政令があるんですよ。調べていきますと数点あるわけですよ。どういうものが出てくるかよくわからないままに今私も勉強しているわけです。古いものを参考にしながら勉強しておりますが、
法律が成立してしまいますと、政令というのはわからないうちにみんなお任せ、省令はお任せになってしまうんです。そんなつもりはなかったと思っても、後の何とかでありまして、
説明がつかないことがしばしば出てくると思うんです。
そこで大蔵
大臣、細かいことを私は言うつもりはありませんが、
一つ一つの条文を読みますと、これは政令による、こういうふうに皆書いてあるんです。その物の
考え方だけでいいですむ次回私、引き続いて何時間がわかりませんが質問しますけれ
ども、それまでに全部そろえていただきたい。そうしなかったら親切な審議にならぬと思いますよ。
それから、時間がありませんので基礎年金のことに入るわけですが、私
ども、本来、現在のこの共済年金というのは、社会保険方式に相互扶助という原則を加えたものでできていることは
承知しています。しかし、私
どもは、この種の問題は、我が党が主張しております
基本年金という
考え方に立ってほしい、立つべきだという主張を年来行っているわけです。そこで、どうしても障害になりますのは無年金者ですよ、国民年金、老齢基礎年金
部分の方々一七・何%、何百万人。皆年金
制度というならば、あるいは女性の年金権の確立というならば、この無年金者の解消あるいは国民年金
制度の管理ということがきちっとしていなければ、これはうまくないというふうに思うんです。全員が少なくとも国民年金に加入した上で、そして厚生年金があるとか、あるいは共済年金がある、その上に立って将来一元化を図っていこう、こういうふうに結びつかなきゃならぬわけでしょう。一番の土台のところに無年金者が毎年毎年何百万人も
すき間風になっているというのでは、国民年金あるいは基礎年金
制度の導入というのは問題ありというふうに言わざるを得ないと思うんですよね。
そこで、この基礎年金の意義の問題と無年金者の解消あるいは管理といいますか、そのことについてお伺いをしておきたいと思います。