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説明員(辻栄一君)
先生おっしゃいますように、下水道の計画を立てますときに、二十年後を見通して立てると、こういうことでやっております。したがいまして、その計画を立てますときの社会情勢の状況によりまして、その後の状況の変化がございまして、その見通しが違ってくるというようなこともございまして、一部
先生のおっしゃるような状況がございますので、建設省といたしましても、社会情勢の変化に応じて逐次計画の見直しをするようにということで公共団体を
指導しておるところでございまして、また、施設の
整備につきましても、できるだけ
段階施工をして過大投資にならないようにということを
指導しておるところでございます。
そこで、エコノミストに書いてございますいろいろな下水道方式の名前が出てくるわけでございますが、一応集落下水道というのは、恐らく集落単位で下水道を
整備するということではなかろうかというふうに想定いたしますと、その件に関しましては、先ほ
ども申しましたように、下水道計画を立てますときに、どの範囲のものを一つの区域として下水道
整備をしたらよろしいかということをいろいろ
検討いたすわけでございますので、一つの市の中でも幾つかに集落が分散しておれば、分割して計画を立てた方がいいか、あるいはそれをくっつけて大きく計画したらよろしいかと、いろいろ
検討いたしまして決定するわけでございますので、その結果、一つの集落単位で下水道を
整備した方がよろしいということになりますれば、集落単位の下水道というものを現在でもやることにしておりますので、そういう意味では、その
地域に適しておればそういうことでいけるのではないかというふうに考えます。
それからもう一つの個人下水道でございますが、これもちょっと定義がはっきりしませんので想像で申し上げますと、個人という言葉から申しますと、まあ一戸かあるいは数戸ぐらいの単位がなというふうに想定いたしますと、私
どもが今考えておりますのは浄化槽に相当するものではなかろうかということでございまして、そうなりますと、下水道が
整備できていない
地域とか、計画区域になっていないところあるいは下水道
整備ができるまでの補完的な施設、こういうふうに考えておりまして、下水道と相まって、全体の排水処理をしていくということでそういう水質関係の
改善には非常に効果があるのではなかろうかというふうに考えておるわけでございます。