○
小笠原貞子君 大臣、この問題について後でお答えまとめてくださいね。時間がないから次に移りますから、頭に入れておいてください。
いっぱい問題があるんですね。今度
国鉄さんです。
国鉄が本当に今一生懸命に再建しなければならないというときだということはおわかりになっていただけると思う。その
国鉄で何が起こっているかということなんですよね。これはもう毎回のことなんだけれども、いわゆるぐるみ選挙ですよ、
国鉄ぐるみの選挙。そのぐるみ選挙で出てらした方も現在参議院にいらっしゃいます。
ちょっとこれも資料を差し上げますからね。(資料を示す)総裁と大臣、直接の監督に関係しますからね。それごらんになっていただきたいんですけれども、その前に、野澤太三さん、前の施設
局長ですね、いつおやめになりましたか。——ちょっとごめんなさいね、急に言ったから。私の方で調べてみましたら、九月の二十一日に新しい施設
局長が発令されていますからその前におやめになっているということは事実なんですね。
それで今差し上げました資料なんですけれども、この第一ページ「後援会」、つまり今私が言いたいのは、野澤太三元施設
局長が九月におやめになって、そしていよいよ参議院の比例代表区選挙、その比例代表区選挙には自民党さんとしてはたくさんの党友、党員、後援会を拡大しなければならぬ。たくさん集めないと上位ランクされないからというので
国鉄ぐるみの選挙をやっているという、これも信頼すべき内部資料なんですね。これごらんいただきますと、一九八四年の十月に後援会発足いたします。中央組織、これで千代田区に野澤太三前施設
局長の参議院比例代表区への後援会が発足いたします。この後援会というのは野澤太三さんの後援会。その次に「部内」というのがございます。この部内に十月、十一月とスケジュールが組んでありますが、これをどういう体制でやっていくかという体制が書かれております。その次に「目標値」、どれくらいの得票を集めるか、その作業はどういうふうにやるかというのが書かれているのがこのページに書かれているわけです。
さて、そこで具体的にどういうふうにやるかといいますと、これも資料についております。——ごめんなさい、皆さんのところに配れなかったんですが。その体制は、本社の
局長クラス、これらが各ブロック別です、ブロック別に責任を持っている。
北海道は資材
局長の秋山さん、事務は
自動車局総務課長の細谷さん、そして技術の方では電気局電力課長の榎本さんと大崎さん、
北海道決まりました。東北は長谷川職員
局長、新潟は仲矢
自動車局長、関東は井上
建設局長、中部は室賀経理
局長、関西、岡田
貨物局長、広島、石井工作
局長、
四国、九州、全部本社の
局長がブロック別にちゃんとおさまるわけなんですね。そして、ブロック別だけじゃないんです。地域ブロックに分けただけじゃなくて、今度管理局、縦線でもって、職員、経理、資材、
旅客、
貨物、運転というように、それから
建設、施設、電気、工作、
自動車、事業、これも全部、例えば下村さんは
調査役、それから鈴木さんは
計画課長というふうに全部肩書とこれ出ているわけですね。ブロック別に分けました。管理局を
中心にして、
全国縦の組織で票集めなんかをやる。
さて、その政策はどういうふうにだれが担当してつくるかというのは、政策メンバーは経営
計画室、施設局それから総裁室の文書課、こういうふうになっているわけなんです。
そして今度は地方はどういうふうに体制がとられているかといったら、この地方も管理局ごとに全部責任者が決められております。そして、それも責任者の下に幹事というのがあって、事務系関係それから技術系関係と実に万全の体制をとってこの野澤太三さんの選挙を一生懸命やろうというわけなんですね。これまさに
国鉄ぐるみのすごい選挙ですわ、これ見ますとね。
こういうことが今の
国鉄でなお起こっているんですよ。今まで起こっているというのもけしからぬけれども、この
国鉄問題どうするかと真剣に考えている今またこれ今までより明らかになってみたら物すごいですよ。
国鉄そんなことしている暇あるんですか。
国鉄は自民党のために何でそれやらなきゃならないんですか。自民党入会、はい三千円下さい。全部、これみんなまいて——まいているわけじゃない。まいていたらまだいいんだわ。具体的にどのようなことをしているかということなんですね。課長補佐以上を集める、会議室にですよ。課長補佐以上を会議室に集めて、一人が五人の党員を集めるように指示が出されている。だれが言っているか。課長補佐以上を集めて、上司が五人以上の党員を集めなさい。これは今まで一人が三人だったそうですね、御存じだと思いますけれども。今まで三人集めればよかった。今度五人だった。分割・
民営決まってから五人にふえたんですね。
そして問題なのは、この集められた場所は本社の会議室だと。そして、指定職を各局各部ごとに集められて、いつそんなことをしたかというと、定例会議の後にやられているんですね。定例会議を本社でやったその後にこういう人たちを集めて、そして今言ったように今まで三人だったのが五人にふえた。一般職員のうち大学卒業以上の人は、これは一般職だし、まだあれがないだろうというんでしょうか、一人以上と、こういうことになっています。
そして、こういうことがあったよ、言われたよということは絶対に口外してはいけないということを言われている。悪いことすれば、幾ら言うなと言ったって出てくるんですわ、どこかから。言うなよというふうに言われている。そして、今度の比例代表選挙というのは、
国鉄としては一生懸命にやらなければランクが上にいかないから大変だというふうに言われているということですね。上司が本社の中に集めて言って、そして公言するなというようなこと、これは地位利用ですよね、はっきり言って。地位利用の最たるものだと思うんです。そしてまた、
国鉄が思想、信条の自由が、その中にはいろんな人がいるだろうに、自民党にこれを出して名前を書けというふうなことを言うということは、今の
国鉄として私は絶対許せないんです、こういうことは。
この問題について私は事実を申し上げました。この事実をどうごらんになるか。そしてこの問題についてこれからどういうふうに手を打たれるか。御
調査なさいますか。総裁に伺いたい。しっかり総裁やってもらいたい。大臣にも、こういうことがあるんですよ。ひどいものだね、これ。共産党がこんなことでもやったら一遍に大問題になるのに、自民党これだけやっているんだから、私もうあきれ果てましたよ。
運輸大臣としてこの問題についてどういう考え持たれるか。そして、私は今事実を申し上げた。さっきの日航の問題もそう。事実というものをしっかりつかまえて
調査してもらいたいと思います。お二人からお答えをいただきたいと思います。