○藤田(ス)
委員 私どもは、このように法に反する
行為を公然と行って、そして巧みに法の網をくぐり抜けながら今日数多くの被害者を出してきている、こういう業者に政治家が数多く関与しているというところに非常に大きなもう
一つの問題点があると思うのです。
大臣、そこで私がお渡しをしておりました二つ目の資料「
日本ヘルスカウンセラー協会互助会の皆様へ」ということでジャパンライフ株式
会社代表取締役社長相川氏が出している文書をごらんください。ここの中にこういうふうに書いています。弊社の健康産業を新しい
日本の基幹産業とすべく、政界において多大のご協力をいただき、また日頃より何かとご
指導をいただいております自由民主党防衛政務次官、参議院議員・村上正邦
先生を応援するため、弊社といたしましても党員・党友の拡大に協力いたしたいと
考えております。
つきましては、
日本ヘルスカウンセラー協会互助会の会員の中より、貴方様を自由
国民会議の党友に推薦し、併せて入会していただきましたので、ご了解いただきますようお願い申し上げます。また、会員(党友)になられました貴方様には、様々な特典がございますので、是非ともご利用いただきますようご案内申し上げます。
いずれ近いうちに、自由
国民会議より会員証等が貴方様宛に送付されますので、大切に保管下さい。
尚、年会費一万円につきましては、皆様にはご負担をおかけいたしませんので、併せてご
承知いただきたいと存じます。もう一枚の方は山口淑子参議院議員を支援するためのものであります。
また、現職大臣で山口労働大臣がジャパンライフのヘリコプターを使って選挙区入りをしたということはまだ記憶に新しいところですけれども、ジャパンライフが強制的に政治献金を集め、そして政治
団体としてつくった健康産業政治連盟というものがありますが、その政治連盟が献金した政治家、これも非常に数多く言われております。
私はここにその
一つ、中曽根総理に対して行われた政治献金の一覧を、官報によってこういう資料を持っておりますが、近代経営問題
調査会、近代政治研究会、昭和文化協会並びに創造文化研究会、朋友会、それぞれ二百万円ずつ、一千万円の政治献金を受けております。これは四十九年の三月三十一日
報告ですから、ほんの氷山の一角かもしれません。そして、中曽根総理だけではなく、数多くの政治家の名前が、しかも、そうそうたるメンバーが並んでいらっしゃる。
そして、この政治家の皆さんは、それではジャパンライフに対してどういう役割を果たしておられるのかということは、これは「経営者月報」、ジャパンライフが毎月出しております。これはコピーですから白黒ですけれども、カラフルの大変きれいな雑誌になっています。このジャパンライフ発行の「経営者月報」の中には、大臣にも一枚渡しておりますが、これは山口淑子参議院議員です。見開きになっておりまして、これはちょっととじが悪いですからあれですけれども、見開きになっておりまして、大変丁寧に山口淑子議員は非常にいろいろと言っておられるわけですね。
もう
一つの、武道館で何か大会をやられた「その記念大会に駆けつけてくれた来賓の方々」というのをごらんください。私は見ていて、日ごろ本当に親しくしておられる方もおられて、げっそりしましたよ。現在の増岡厚生大臣、前厚生大臣の名前もここに出ておりますね。山口淑子参議院議員、先ほど党友会を集めてもらっていた村上正邦参議院議員も出ております。塩川正十郎という元運輸大臣もあります。どういうわけか民社党の
委員長もここにあいさつに行っておられます。そのほか、おなじみの方ばかりでしょう。一体こういうふうな政治家と業者との持ちつ持たれつの
関係、こういうのは政治家の倫理としてどういうふうに思われますか。被害者の一人は、
会社を信用させ、宣伝に一役買った政治家の責任は重大である、こういうふうに訴えておられますけれども、長官はこの問題をどういうふうに受けとめられますか。御見解をお聞かせください。