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河野(正)
委員 病院の不祥事件が後を絶たないですね。私
ども非常に残念に
思いますよ。ですから、そういう意味では信賞必罰ではないけれ
ども悪いところは徹底的に
指導してもらう、そういうことが必要だと
思いますよ。
そうかといって、大部分の開業
医師というものはやはり良心的にやっておるわけでしょう。今どこに聞いても経営が大変だ、薬価基準は下がるし、
医療費はいろいろ抑制されるし大変だ、こういうことを我々は伝え聞いております。その上に今度のような状態が起こってきますれば、今
大臣がおっしゃったように、できるだけひとつ、法はそうなるけれ
ども運用面においては十分配慮していきたいというお答えがあったわけですから、それはそれなりに私
ども納得することはやぶさかではございません。
が、やはりこの監督強化を行う。これはもう
警察が一挙に家宅捜査をするというようなことじゃなくて、ある意味においては十分
事前に、協会等団体があるわけですから、団体とも十分相談をされながら、大部分の
医療法人というのは
医療法人協会に参加しておるわけですから、そこと十分相談をしながら、これはこうだから残念であるけれ
ども、監督強化のための強権という言葉は悪いけれ
ども発動しなきゃならぬというような段取りにならないようにしないと、とにかく正直言って、今大部分のまじめな
医療法人はだまされたと言っているんですよ。
御承知のように、
医療法人ができるときに、国あるいは地方自治団体の施設が老朽化した、これじゃとてもじゃないが今の
国民のニーズに応ずることはできない、だから個人
病院にも法人格を与えて、そして国あるいは地方団体の施設にかわって仕事をやってもらおう、こういう考え方で
医療法人というものが創設された。ところが、今にして思えば
医療法人になったばっかりに強権を発動される、だまされた、
厚生省けしからぬ、こういう声が非常に強い。まじめな人はそうですよね。
ですから、ひとつ
大臣も先ほど言われましたように、法の運用に当たってはこの問題に対して十分慎重に配慮をする。まず
指導、それからまた、これは
医療法人協会等もあるわけですから、その辺の
意見も十分徴しながらひとつこの問題に対応をしてもらいたい。
私はそれがやはり一番民主的な
方法だと思うのですね。何でもかんでもそういう団体に相談すれば
行政が十分うまくいかないということもありましょうから、それは別としても、ひとつできるだけ民主的にこの法の対応というものは図っていかなければ、正直言ってみんな、今残念でございますけれ
ども、
医療法人の連中はもう意欲なくしてますよ。こんなことなら
医療法人にならなければよかった、今度の
医療法の改正をめぐってそういう声が非常に強いということは、ひとつ
大臣も篤と頭に入れておいていただきたい、こういうふうに
思います。それについては
大臣、一言お答えを願いたい。