○永井委員 そこで、
技術的な問題もあるのでございますが、この隔壁について前回の
委員会のことをちょっと振り返ってみたいと思うのです。
私は、断定はできませんけれども、隔壁が原因ではないか、そういう客観的な
状況の中で七年前のしりもち
事故をここで質問いたしました。そのときに大臣は、私の質問に対してこういうふうにお
答えになっていらっしゃるわけです。それは七年前の修理がなされた後、「毎年定期的に行われる点検におきましてもこれはパスをしてきている。厳重に決められた問題について点検の
処理をしてきているということでございますので、私はこれは不可抗力であったここう大臣がお
答えになったわけです。私はそこで不可抗力とは問題があるということを
指摘したのでありますが、そのときに私はこのように質問いたしました。七年前に修繕をボーイング社が行ったときに、その合格証を発行したのは
運輸省でございますねと私は確認いたしました。これについて
運輸省は、そうです、こうお
答えになっていらっしゃるわけでありますが、その合格証を発行した
運輸省が、この七年前の修繕のことで一定の責任を果たすという
立場からすると、もしもその隔壁に問題があって
事故につながったとしたら、監督官庁としての責任はどうなるのですかと私がお聞きいたしましたら、今お
答えになりました大島
部長は、「この
事故後の修理、それに伴う航空法に基づく修理改造検査において
事故前の
状況に原状回復している、こういうことを確認して合格といたしたものでございましてここうお
答えになっていらっしゃるわけであります。そして、そのことを繰り返し強調されたわけでありますが、不幸にしてボーイング社の
調査で隔壁が完全に修繕がされていなかった、リベットの問題
一つとってみても、いわばまともなリベットの打ち方がされていなかったということがわかってきたわけです。
だから、そういう大島
部長の発言はけしからんと言ってここで私が幾らやってみてもこの
事故はもとへ戻ってこないわけですから、そういうことは私は聞くわけではないのですが、
運輸省のそういう安全点検に対して手抜かりがあるのではないか。陣容の問題があるかもわからぬ、人手が足りぬという問題もあるかもわからぬ、あるいは悪く言えばペーパーテストのようにめくら判を押しておったのかもわからぬ、これは私の勝手な想定でありますけれども。めくら判を押したとすると、めくら判を押さざるを得ないような機構になっておったのかどうなのか。今後のことがありますから、
運輸省のそういう安全に対するチェック機能をより強化するためには、この前の
説明では私は納得できない。これについてもう一回、現状に立ってお
答えいただけますか。