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国務大臣(
嶋崎均君) 今御
質問の問題でございますが、
登記事務の問題につきましては
全国的に
コンピューター化されていくということになるならば、いわゆる
乙号関係の
謄抄本の
処理あるいは
閲覧というような問題が将来いろいろな問題があるかもしれませんけれ
ども、そういうことを含めて、その部面につきましては私は相当
合理化が達成をされていくのだろうというふうに思いますけれ
ども、御
承知のように
登記の
申請書類の審査、その他の問題はやはりきちっとした手続が必要なわけでございますし、そういう
関係の
仕事も残るわけでございます。かつまた、
課題として残っておる地図その他というような問題もあるわけでございます。
御
承知のように、今
民事局長からも
お話がありましたように、現在の何か
登記関係の
仕事の立て方が十分ではないという
一般の
皆さん方の御批判をいただいておる。それは
一つは
事務が非常に錯雑化しておるということも
一つの原因であろうと思いますし、かつまたそれを受ける我々の
態度の中でも少しいろいろな
意味で吟味をしなくてはならぬというところもあるのかもしれないと思います。そういう点についてはやはり従来厳しい
環境の中で時期の変化に伴いまして
事件数が非常に多くなってきているということで、
十分人員が
配置をされていなかったというようなことも絡んでおるのだろうと私
たちは思っておるわけでございます。
当分この二年間の間は
コンピューターが現実動くわけでもありませんし、その
準備段階であるわけでございますから、その点については
十分配慮をしていかなければならぬことは、これはもう当然のことでございますが、その後におきましてもやはり相当長期にかかって
仕事をやっていかなければならない。しかも、今申し上げましたように、
申請関係その他のいろいろな
仕事というものは残っておるわけです。また、
外部応援を随分いただいて
処理をしている現実もあるわけでございますから、そういう点を考えまして、必要な
人員の
確保につきましては
十分配慮をしていかなければいけないというふうに思っておる次第でございます。
また、
施設関係のところは、御
承知のように裁判が独立をしたというような、裁判所が独立した
関係でその
関連の
施設として
法務関係の
施設が飛び出たような格好になって現在まできたわけでございます。そういう
意味で、なかなか大きいところの実は
整備もおくれておった、末端のことについても
十分配慮をして今日まで
努力をしてまいりましたけれ
ども、いろいろな
配置その他の問題もありまして、十分でないということは十分心得ておるつもりでございます。今度の
特別会計ができたときに、それを
理由にしてある
程度金額は積んでいただいたつもりでおりますけれ
ども、今後ともその
施設の充実については
十分気をつけていきますとともに、やはり
コンピューターが
導入をされるということに伴うところのいろいろな
環境整備にも
配慮をして事柄をやっていかなければならぬというふうに思っておるわけでございます。
したがいまして、御
指摘の二点につきましては、今後とも
十分配慮をして対処をしてまいりたいと思っておる次第でございます。