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大木正吾君 要するに
一般会計の新しく年末に組まれる予算の中にはこれは出てこない。しかし補正の問題については、これはそれをつくったりあるいは
国会でまだ決まらぬ段階で補正の議論をすべきじゃない、ただし括弧して、
電電株がどうなるかについてはこれは不透明、こういうふうに受けとめていいわけですな。私
自身これを非常に心配いたしますことは、新
電電じゃなくて
電電公社の首脳もおられるし
左藤さんもおられますけれ
ども、いろいろ株にまつわる何といいますか、スキャンダルと言うとちょっと言い過ぎかもしれませんけれ
ども、事件が多過ぎるんですね。フィーバーがあおっていますからね。恐らく
左藤さんの周辺だって、御親戚の方なんか、
大臣になったんだから、
大臣うちの方でも買えるチャンスがあったら買わしてくれませんかという話が来ていませんか、どうですか。いや、現実問題としましてあると思うんですね。私みたいな小者でもやっぱり結構そういう雑談が来るんです。ちょっと待ちなさいよと、あなたね、五万円でもって、例えば純資産四兆九千億円と見たって大体軽く五倍弱だろうと思うから二十四、五万だと、買価がね。そうすると配当はあくまで額面でくるんだから、その場合には八%配当したってそんなものあなた四千円だよという話をしまして、郵便局のことを奨励するわけじゃありませんが、それなら二十五万円定額にして持っていた方がよっぽど金利はいいよと、こういう話をして撃退するんだけれ
ども、これは本当に怖いんです、僕に言わせると。
そこで問題は、
竹下さんのお話をもう一歩進めていただきまして、新
電電が四月から発足した場合に、半年でもって
決算して財務諸表を出すなんということはまずないでしょう、一年要りますね。そうすると今で言ったら再来年の三月の末か四月に入って初めて年間の経営の
状態がわかるわけですね。競争
会社がどんどん入ってくるかどうかということも、またそれは第二
電電、第三
電電のこともあって一種事業はそれほど活発でないかもしれませんが、しかし、これは一応競争市場に飛び出していくわけですから、そういう中での財務諸表は初めて再来年の四月に入って私たちは見ることができるんですね。その時期までたてばフィーバーも少し冷却するであろうし、間違ってでかい金を出して買ってしまって、
大蔵省はそれはなるべく高く買ってもらってがめつく稼けば赤字が埋まるんだから助かる。こういうことかもしれませんけれ
ども、逆に国民は損して恨まれるんですからね。
そういう
点等を総合していくと、やはりとりあえずこの問題については何らかの方法で私は、この法案を上げるときには、こんなものにすぐ食らいついてもだめですよ、ということの冷却方法を
考えざるを得ない。その間に、
竹下さんは専門家のはずだけれ
ども、ここでもって余り詳しくないとおっしゃったけれ
ども、あなたが専門家ではこれは困るんですね、そういった形でもって私たち予算
委員会、
大蔵委員会、
逓信委員会等々でこの株の放出方法については、万が一だれかきょうこの場にいない方がこの株の売買について何らかの不正なりあるいはスキャンダル的なことをやったらこの首脳陣はどうなるんですか。我々
逓信委員会のメンバーなり予算
委員会のメンバー、
大蔵委員会のメンバーは結局どうなるんですか。国の信頼はどうなりますか。私はそういったことを重々
考えていただきたいわけです、そこのところをね。だから設立委員の任命の問題がまず
一つありますよ。
国会の議論から離れできます。同時に株の問題が入ったときには、これは万が一手を染めている方があったら全部新
電電の経営は途端に斜陽ですよ。国民の新
電電、しかもその新
電電の株を全部もらう
大蔵省ですからね。
大蔵省は責任を逃れられませんよ。そういったポイントのところをしっかり私は頭に置いてもらって、そしてこれについての
考え方は、これは予算
委員会、
大蔵委員会、
逓信委員会等はまだ続くでしょうから、その過程で放出の前に、立法化をするかあるいは公的な機関をつくるか、国民がまさしくガラス張りでもってはっきり見えたと、絶対不正はできませんぞと、こういったことをやはりしなければ私たちはこの問題については納得ができないわけです。両
大臣と
総裁のお答えをいただきたい、こう
考えます。