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大森昭君
労使の
関係で話したいというのはいつも聞くんですが、どうも果たしてそういうふうにいっているかどうかというのは疑問なんですよ。
というのは、例えば
郵便事業の話を伺いますと、配る
郵便から出していただく
郵便にする、
営業体制をとにかく
確立をしてやっていくんだという話は聞くんですが、しかし実際に私
どもが
職場に行ってそういうことに一体なっているのかどうかということになりますと、例えば前々から私よく言うんですが、
営業体制を
確立するということになると、少なくともその
地域における
産業の
状態がどうか、あるいはどういう形でその
町自体がつくられているのかということが大変重要な要素だと思うんですね。ところが、依然として従来と同じように、
人事の問題も、例えば七十名の
局長さんが二年かそこらたつと百名の
局長になる。百名の
局長が二年ぐらいいたら百二十名の
局長になる。それも同じ
地域ならいいんですけれ
ども、せんだっての例じゃありませんが、青森から福島へ行ったり、どうもこれで果たしてトップの
方々も含め、また
課長さん自身も含めて、こういうような
人事のあり方で
郵務局長が言うように、まさに
営業を
主体にしてその
地域の
方々となじんで、配る
郵便から出していただく
郵便にということをやるということについてどうも私理解できないんです。
もちろん役所というのは
縦割りでありまして、
保険は
保険、
貯金は
貯金、
郵務は
郵務と、また別なところで
人事は
人事で担当している。もちろん、総体的に
人事をまとめるときに、全然
人事が一方的にやっているんじゃないと思いますから
事業局の
意見も出るんだろうと思うんですが、どうも依然として変わらないんですね、こういうところが。そうなってくると、
営業体制をということになれば、
営業に手腕のある人をより育てていくというのなら、極端な話ですけれ
ども東京の
営業課長が非常に
東京管内で成績がよかった。そしたら、この方を
九州の方が少し悪いから
九州の
営業課長にしてみるかと。何だ、
東京の
営業課長が
九州に行くんじゃ少し
左遷だとか何とかなるじゃないか。しかし
左遷だとか何とかというような
意識があって
営業やっていたってだめなんですな、これ。場所は
九州へ行ったって三級官の
課長を二級官にしたっていいのだろうし、もっと極端に言えば、ああ
東京の
営業課長はすばらしい。
本省の
営業課長よりか
大変力量がある、
本省の
営業課長やめてもらって
東京郵政局の
営業課長を
営業局長にしようじゃないかということがあったっていいんですね。だから、何を実際に言っていることとやっていることと一致させようとしているのかが私にはわからないんですよ、私現場歩いていますから。
この間も
小岩の
局長さんがかわってちょっとあいさつに行きました。
局長さんどちらから来ましたか。
東京の
営業課長から来ました。ああそうですか、
営業じゃ大変でしたね、今
郵務は
営業が主だから。しかし、
小岩の
局長に来たということになると、ああこれ
営業課長としてはまずかった人なのかなと思ったけれ
ども、いや大変すばらしい人なんですけれ
どもね。
そういうように例えばどうも
営業を
主体にするということとそれからやっていること、
人事の面だとかローテーションの面だとかで問題があるのと、それから
労使関係も、本当に
営業をやってもらうということになったら、少なくともそこに働く
人たちの今までやってきた
意識といいますか、仕事のやりっぷりといいますか、意欲の盛り上げ方といいますか、それみんな変わってもらわなきゃいかぬですね。例えば
築地の
市場で
小包を扱うなんていうことになれば、やったことないわけですから。そうなってくると、今までのようにいわゆる官の
体制といいますか、例えば上から下へ、君は
築地へ行って
小包を取り扱ってこいというようなことじゃだめですね。よし、おれもひとつ
築地へ行ってやってみるかと。そうでしょう。そうなってくると、
労使の
関係も今までいわゆるやってきたように、
通達なら
通達あるいは
方針なら
方針でこういうことをやってもらいますよというのじゃなくて、こういう
方針を出したときに、
組合員と、
組合の役員とよく話をして、一体どういう反応があって、
築地へ行くのにはこういう条件がほしいとか、
築地へ行くときにはこういう格好でやってもらえないかとか
意見を十分聞かなければいかぬでしょう。そうすると、今までのようにいろんな官業的な
労使関係、一方的な
通達じゃ済まないから、少なくともこういう
通達を出す前に
組合側はどういう
意見があるかと。今までの
労使関係というのは言っちゃ悪いですけれ
ども、出した後、こういうように出しましたよと、あるいはこういう
方針ですよと。これじゃやっぱり
営業というのは成り立たないと私は思うのですよ。
ですから、そういう
意味合いで、きょうはこれ以上詰めませんが、
郵務局長が言うように、まさに我が
郵便事業というのは
営業体制を強化をして
地域になじんで
お客様本位の
サービスをするというなら、もう少し、かくかくしかじかやることによって
お客様本位の
営業をやるのだという具体的な話がなきゃ私は正直に申し上げて納得しないから、したがって
大臣の
所信表明には何もないのですよ、これ。言っちゃ悪いけれ
ども、
お客様本位でやっていきますとか積極的にやっていきますとか何とかかんとかと言うだけだからきょうはこれ以上申し上げませんが、今
局長が言われたように問題の把握はしっかり的確に握っておって、こういう
方針もしっかりしているわけですから、今度はそれをなし遂げるためにどうあらねばならないかというのはきょうは余り時間がないから、
郵務局長だけに質問しているわけじゃないのですから、どうかひとつそういう点を
十分検討をしていただきたいと思うのです。
実はせんだって沖縄へ私行ってきまして、大変観光の
お客さんがいっぱい来ていまして、こういうことを言うとまた怒られるかもわかりませんが、沖縄のお土産もいろいろありますが——いろいろありますというぐらいにしておきましょうか、あと言うと怒られるから。例えば復帰前は琉球切手が物すごく発行されまして、非常に切手を欲しかっている人が行ったのですね。
切手の発行というのはまずどういうぐあいになっているかちょっと聞きます。