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大木正吾君
大臣室へ行ってあなた、私と二人で話しするときはそういう話も結構だけれ
ども、きょうは
委員会ですから質問に答えていただきたいと思います。
私が一番心配しますことは、やっぱり日本では土地が大変高価であるわけでして、最近は東京都内相当上がってしまっていますけれ
ども、いずれにしてもやっぱり物の中の土地が中心ですわね。そうしてこれが結局金に変わっていくんですが、その金の中のバックボーンといいますか、要するに金融証券といいますか、金融的な有価証券なり、株式とか、そういったものを支えているものはやっぱり総合的なもので、いろいろなノーハウとか技術とかたくさんありますけれ
ども、しかし僕らが見ている目では、やっぱりアメリカの国債と日本の国債のばかでかい残高と金利、これがあるから余計書画骨とう等に行かないであるいは金を買わないで、有価証券、株式等にどんどん投資されている。
それで最終的にはやっぱり階層分化が起きる、こういうふうに私は
判断するものですからこの
税制のあり方は、きょうここでもって上っ面だけをなでておりますけれ
ども、やっぱり金融絡みの問題について私はもう少し今の時代では厳密な
税制上の
議論をする必要があろうということを考え、同時にその入口でもって二つの残念なことは、言えば、さっきの繰り返しになりますけれ
ども、非課税貯蓄二百二十六兆というものがざる法案になり、同時にもう
一つは、総合課税を分離課税にせざるを得ないということに流れがなっているということは非常に残念な問題なんです。
ですから、これはきょうの
議論では尽きませんのでまたいずれやらせていただきますが、最後に
一つだけ伺いますが、
大臣、結局、抜本的な税体系の見直しはやるんですか。あなたは御
自身、
答弁の中で、私は言った覚えはないと盛んに繰り返していたけれ
ども、調べてみたら、一月九日どこかで講演したときにしゃべっておるんですよね、あなた御
自身が。しゃべっておるんです。物品税もあっちこっち全部かき集めてみたけれ
ども限界だよ、だからぼちぼち新しいものを、こういうことを言っておるからやっぱりあなたは書かれちゃうんです。だからこれはぜひ調べていただきたいし、やるならばシャウプという立派な
税制がある。この一万円札、これ二、三枚しか入っていませんけれ
ども、この二、三枚しか入っていない一万円札までがアメリカのドルと同じ形になる国です、日本は。そういった国でもって、税金だけは何かアメリカのやつはもう
関係ないよ、因ってきたらヨーロッパへ行きましょう、こんなばかなことを私はやってもらいたくないんですよ。
この場できょうずうっと約二時間やりましたけれ
ども、さっき言った要するに八千何百億のああいった脱税をどうしてくれるんですかという問題とか、金融商品に絡む問題でもって預金のこのざる法はどうしてくれますかという問題とか、同時に
大島裁判がありました問題とか、こういったものがあるんじゃないですか。それから、中曽根さんの言った要するに簡素、活力なんて、今、日本の
国民の中でもってあなた、税金を納めて活力ということを考える方がありますか。この中だって、
大臣なり
委員長は違うと思いますけれ
ども、何とかして自分の税金が安くならぬかということを考えている方が大半ですよ、この中でも。
そういった物の流れなり社会の状況等を考えたときには、もう少し抜本的な改正をするというならばやっぱりシャウプの原則に返して、わかりやすい、最も皆さん方公平に取っていますよということが最もわかりやすい税金、こういうふうに社会保障に使い、同時に国債の金利に使い、こういうふうにと使い方がはっきりしている税金ですね、こういった直接税のあり方に原点を返しながら見直していくならば賛成しますけれ
ども、だんだんうやむやになってしまうところのヨーロッパのフランス型なり、マスコミもはしなくも
新聞記事に出ていましたけれ
ども、私は最初郵便局にいたときに庶務におって、それで
所得税を源泉する手当を税務署からもらったものですよ。それくらい手助けをしたということになるわけですけれ
ども、あれからずっと高齢化して数も
サラリーマンはふえましたけれ
ども、いずれにしても、要するに抜本的な改正をするときには、そういった現況ということのいろいろな不備不十分ということがある中でもって、それをほうっておいて、飛び越えてますますわからない税体系へ持っていくということは、私は慎重であってほしいし、やってほしくないと思う。そういうことについて最後に
大臣の御見解を承っておきたい。
終わります。