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竹田四郎君 私が特にそれを言う点は、大体いろんな
ツケ回し、あっちから金を借りてくる、こっちからこうするというのは、一番大きくそういうことが問題になるのは
予算編成の最後の
大臣折衝付近あたりですね。この
あたりでいろいろな取引をされて、これはこっちがいついつまでに払う、払わないというような形で曲げられてくる。まさに
密室政治なんです。それでいつの間にか、我々が知ったときにはもう
法律が変わっている。こういう
密室政治がやられては、
国民には本当にますますわからなくなる。だから私はぜひひとつ、私
どもも
国会の場でこの
財政制度、
財政の
あり方というものをもう一回見直す必要もあると思いますし、そのために
大蔵省としてもその点は私はやっていただかなくちゃならぬ、こう思うんですよ。
そこで私、今度の
予算で一番わからないのは、
揮発油税の中から千百十億円というのを
国税収納整理資金の
勘定からいきなり
道路整備特別会計、これへ移していますね。これは
国税整理資金の
法律の第六条の二項、しかも
建設省関係の
予算の中ですっとこの法案、改正してしまっている。
しかし今まで私
どもは、なるべくこれは、
大蔵省の
方針もそうだし、私
ども大蔵委員会の
考え方も、特定な
目的税はなるべく置かない、なるべく
一般財源の中にやっていくのが
財政の
あり方としてむしろ望ましい
あり方だ、こういうような
お話を今までは聞いていたわけですね。ところが今度は、新しい
バイパスをますますもう
一つつけてしまう。今まさに
直間比率がどうのこうのと言われているときに、私はますますわからなくなると思うんです。なるほど
直間比率は
一般会計のあれから出てこないことは私も知っているし、
数字もそうではないことは知っておりますけれ
ども、
一般の人の見方はその辺で見てきます。
一体税金が正しくどれだけ入ってきたかというようなことが非常に関心の大きいときに、こういう
バイパスでわからなくしてしまう。今まででも、
揮発油税の大半というのは
一般会計へ入れてそれから
道路整備特会へ入れていたわけですね。それを今度は直接
パイプで流してしまうというのは、私は何なのかよくわからぬですよ。
もちろん私は、その一千百十億というものを
道路関係の費用に充てるのはけしからぬ、それを取り消せというそのことを言っているんじゃないんです。なぜそういう
バイパスを通さなければいけないのか、そのことを私は問題にしたいんです。
しかもこれは、どちらかといえば、
大蔵省はそういう
バイパスをつくるということは今までも余り喜んでいなかったわけですね。
一般会計から
道路整備特会へ通して入れて、そして
道路整備特会の中でこの
金額はどこどこに充てる、この
金額はどこどこに充てるというのをそこで決めてなぜ悪いんだ、その辺が私は全然わからない。これも私は、物すごい今度の
予算のどこかのひずみからこういうわかりにくいものが出てきているんじゃないか。こういうものをそのままにしていけば、もう
道路整備特会へ入れるやつは
一般会計を通さないでいきなり
収納資金勘定からそっちへ入れちゃえ、かえってこっちを通すのは面倒だ、そういうことに道を開くことにも私はなるだろう。だからこの点をひとつよくわかるように
説明してください。
私も
主計局のある人に
説明を受けたけれ
ども、全然わかりません、何を言っているのか。 よくわかるように
説明してください。