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安恒良一君 そんなことないでしょう、あなた。私が盛んに言っている六十一年度に
厚生年金に加入をしておった人で
基礎年金を受ける人の数ははっきりするでしょう。それをあなた、どうして計算できないんですか。計算できないことないじゃないですか。来年度、六十一年度に
厚生年金加入者で今度
基礎年金を受ける人をつかむことはできるじゃないですか。どうしてできないんですか。できないことはない。
ですから、私はやっぱり一番問題になるのは、
厚生年金と
国民年金の受給額と拠出額というものがどの時点で一致するんだろうかということを知りたいわけなんですよ。どの時点で一致するんだろうかと。そうでなければ議論が進まないじゃないですか。だから、私はとりあえず六十一年度について今
国民年金加入者の中で、今度はこの拠出
年金をもらう人が何人で総額は幾らですか、同じく六十一年度に
厚生年金の方からの拠出額が幾らで、今度は受給する人が幾らで、受け取る
金額は幾らなんですか、こういうことを私は聞いているわけです。それができないと言われても、肝心のところがきちっとしなければ
基礎年金の議論は進まないんじゃないですか。
今の時点においては、この
数字見ただけでも明らかに
数字が非常に違っていますから、どこかの時点で、少なくとも
厚生年金側から言うと、
自分のところから出すやつと受け取る額がどこかで一致するのかしないのか、そのことを
厚生年金加入者が知る権利を当然持っていますよ、あなた。
厚生年金に今まで営々と掛けてきた人が、そんなこともわからぬで基礎
年金制度賛成とか
反対とか言えないじゃないですか。
厚生年金加入者がどの時期において受給と拠出が一致するのか知りたいというのがこれはもう当たり前の話で、結果的に言うとこれは
国民年金受給者のために拠出する、拠出をずっと続けるんですよ、これは。この表見てもそういうふうになっておるじゃないですか。この表見ても、
昭和六十一年から
昭和百二十五年までの
基礎年金給付に要する費用がここに全部出ているじゃないですか。総額が出ています。
国民年金の
負担分がここに出ています。
厚生年金の
負担分がことにずっと出ておるじゃないですか。ずっと、これ。だから、私はそういうような中で将来どの時期にこういうものが、これまだこっちの方に受給
金額入っていませんから、
厚生年金の受給
金額を挙げてもらえばどこで一致をするのか、こういうことを
厚生年金側の被
保険者が知りたいというのが当たり前じゃないですか。
ですから、もう一遍私は言いますが、できるだけ作業を進めてもらいたいんです。ぜひやってもらいたい。これ以上議論私はできませんが、いいですか、
厚生年金側から言わせると、
国民年金のみの受給者のために拠出される額、年次推移、これはこれでしょう、これならこれでいいです。今度は、
厚生年金側の
基礎年金の受給総額と拠出額が一致する時期までこれを伸ばして明らかにしてもらいたいということを私は言っているんです。
というのは、私は
制度の調整に一概に
反対するものではありません。しかしそれがためには全貌を明らかにしなきゃなりません。それぞれの
制度加入者が、
国民年金に加入している人も
厚生年金に加入している人もみんながやっぱり納得しなきゃならないんです。みんなが納得しなきゃならない。そのときにおいて初めてこういうことができるのであります。でありますから、そういうものがないと
年金改革の名に値しません。被
保険者は理解をしないんです。ただ単に
国民年金の経済が破綻をする、だからあなた
たちは
国民共通の
基礎年金を持ち出す、こういうことだけしか
考えてないように受け取れてしようがないんです。そうしたらあなた
たちは、そうじゃないんだと、いやそんなことは
関係なく
基礎年金というのを外に出すんだと言っているんです。外に出すんだと言っている。現実の
数字はそうなってないじゃないですか。私はこの財政
負担の
関係をあいまいにしたまま財政調整を行うことは断じて納得できません。ですから、きょうはその
数字がなければやむを得ませんから、私の質問はこれで終わります。
数字を出した上で議論をさしてください。
以上です、
委員長。残念ながら
数字が出ません、きょうは。