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下村泰君 小規模
作業所、二月の二十六日に
質問をさしていただきましたが、またもう
一つ押させていただきたいと思います。
と申しますのは、これは東京都でございますけれ
ども、障害児の学校の
先生方が、都立の盲、聾、養護学校五十校ですね、これを昨年の春に卒業した七百五十七人の進路調査というものをまとめて、昨年の九月の二十八日に発表されております。内訳を見ますと、一般企業への就職が二百十人、二七・七%、民間
作業所百十七人、一五・五%、社会
福祉施設入所九十八人、一二・九%、進学九十二人、一二・二%、区とか市立の通所訓練センターなどへ八十八人、一一・六%、
福祉作業所四十九人、六・五%、職業訓練校十九人、二・五%、そして在宅しているのが二十七人ですか、その在宅も、適所希望の、社会
福祉施設の空きを待っているのが十八人、それから就職待機が三人、自宅療養が二人、こうなっております。
この数字を見ますと、もちろん一般企業への就職はなかなかうまいこといきません。けれ
ども、民間
作業所、こちらの方へ百十七人と圧倒的に数が多いんです。
それから、「小規模障害者
作業所の現状と今後を考えるシンポジウム要綱」、これは、ことしの一月二十日に共同
作業所全国連絡会の
皆さんが集まりましていろいろと
お話しをなさいました。その要綱の中にも
皆さんが調査した結果が発表されております。これを見ますと、昨年の末までで全国で八百二十五の小規模
作業所があります。それから、二月の二十六日に
お尋ねしたときは、
厚生省の方でお調べになっているのは、これは五十六年の十月の調査で六百三十八カ所。もう六十年ですから四年たっていますから、この中でも私
お話ししましたけれ
ども、今もう千百カ所に膨れ上がってます。ですから、シンポジウムを開かれた共同
作業所全国連絡会がこの意見をまとめたこのころに八百二十五で、既に千を超しているんですね。その激増ぶりは大変なものなんです。結局はこの小規横
作業所がこういう方々をほとん
ど拾い上げているのが現状なんです。これが無認可なんです。ですから、何とかして認可をしていただいて、何らかの助成をしてほしいということを再三申し上げておるわけなんです。
私の方がこの共同
作業所全国連絡会が発表した八百二十五という総数を調べてみました。そうしますと、定員が五人以下ですね、ゼロから五人、これが十二カ所、一・四五%。そして六人から十人が百六十八カ所、二〇・三%。十一人から十五人が二百十三カ所で二五・八%、これが圧倒的に多いんですね。十六人から二十人までが百七十で二〇・六%。この八百二十五の
作業所のうち二十人以下の
作業所が六八・二%と、半分以上なんですね。もちろん、どうして認可していただけないのかというふうに私が
お尋ねすれば、もう
局長の方の御返事は二月二十六日にいただいておりますから、これをもう一回読む必要もないと思う。やはり所定の範囲の中でちゃんとしてもらいたい、こういう御返事が決まって返ってきますね。事実「小規模ゆえの無認可」という、こういう
新聞の記事がございます。それで、
厚生省側のお答えになっているのは、「苦しい事情はわかるが、行政の立場としては、
補助金を使う以上、経営の安定度、設備、職員の
労働条件などにも目を配らなければならない。効率の面からも、一定以上の規模が必要と考えており、
作業所側も認可条件を満たすよう、なんとか
努力してもらいたい」、もうこれ以上の答えが返ってこないこと私もわかります。今
局長はどういうふうにお考えですかと
お尋ねしても、やはりこれと同じだろうと思うんです。うんうんとうなずいているからこれは間違いないだろうと思うんです。ただ、今申し上げましたように、こういうふうにとにかくもう半数以上、この小さい
作業所の半数以上が無認可なんですよ。そして世間で受け入れていただけない方々を一生懸命受け入れていらっしゃるわけですね。これ、ほっておくわけにはいかないと思うんですよ、私は。
それから、この前
お尋ねしたときに、
厚生大臣が大変いいことを答えてくださっているんですね。「認可、無認可の問題でありますけれ
ども、私は、本来建物の大きさとか面積とかよりも、むしろその果たしている機能というものを重視すべきである」、こういうふうにお答えになっているんです。ただ、この後に「しかし」がついているからちょっといただけないんですけれ
ども、結びの言葉として、「障害の特牲によっても処遇を異にするという難しい点もあるかと思いますけれ
ども、しかしやはり今後もそういう課題に取り組んでいかなければならないだろう。検討さしていただきたいと思います。」、こういうふうにお答えになってくださっているわけです。大体善処とか検討というのは、大抵やらないというふうに私は受け取っておりますけれ
ども、
大臣が検討すると言っているんですから、まさかあなた、グローブはめて殴り合う拳闘だと私はそう受け取っておりません。あくまでも中身はきちっとしていただけるように受け取っております。
先ほども申し上げましたが、
厚生省は五十六年の調査で発表なさっていらっしゃる。私の方はもう近々の発表で話を進めているんですね。そうしますと、四年経過してまだ
厚生省がこのぐらいの把握の仕方では、これは検討も対処もできないと思うんですよ。
局長はこれどういうふうにお考えですか、もう四年たっているんですよ。これだけふえている。これ以上まだふえると思うんです。これを全部把握するにはまだ日にちがかかると思います。どうなさいますか。