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久保亘君 話はもとへ戻りますけれ
ども、
桜島は、
桜島のこの恒常的な
降灰現象が起こります前は、農家の所得としては
鹿児島県で一位を誇っていたところでありますが、現在ではもう最下位近くになっております。しかし、
桜島に生活している人たちからいたしますと、農業を離れてはなかなか生活できない。そこで、それならば農林水産省で
火山灰や亜硫酸ガスに強い作目をやればいいんだと、こういうことで指導をしていただいておって、期待もしているわけでありますけれ
ども、何をどういうやり方でつくったら農業が成り立つんだと、こういうことについて
住民自身もいろいろ
考えていると思うんですね。しかし、そういうものに対してやっぱり国や自治体の指導するものを政策的なものとしてやることができれば非常に安心してやれるわけですから、そういうことでいろいろあなた方の方でも御
努力をいただいておりますけれ
ども、営農
対策について農民の側が自信を持ってやっていけるようなものを、できるだけそういうものについての検討を急いでもらいたいと思うんです。しかし、もう今のような
火山活動が続けば、例えばミカンなどでは、昨年ですか、もう九十数%の減収ですね。九十数%の減収ということは壊滅ということですから、そういうような
状況が今後も続いて手の施しようがないというならば、それならどうすればいいのかということをまた
考えなければならないわけですね。だからそういう点で今後指導をいただくように、この
提言にもそういう
立場でこたえていただきたいと思います。
その次に、厚生省にお見えいただいておりますからお聞きいたしますけれ
ども、
火山爆発に伴うガスや灰というのは人体に直接影響はないのか。つまり、健康との因果
関係を
火山のガスや灰に求めることは困難であるというようなことを今までの
調査結果で出されておるように私
どもはその結果から読み取るわけでありますが、厚生省はそういう御判断なんでしょうか。