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山中郁子君 わずかな時間ですので、きょうの機会にとことん詰めて明らかにするということができないのは残念でありますけれ
ども、ぜひ
建設大臣にもお聞きいただきたいんですが、これは
一つの新聞です。たくさん、いろいろな新聞に出ているんですよ。
これは南
日本新聞なんですけれ
ども、
有力
国会議員の威を借りた同秘書が、鹿
児島県内の入札行政を牛耳り、天の声を乱発し金を強要、業者をいじめ抜いている現実に、もう耐えられなくなったからだという。
こう言って、実際に天の声によって利益を受けた業者が、この新聞記者の取材に対してずっと答えているんですね。
それで、
天の声とは有力
政治家やその秘書などが、特定の業者から裏金(ワイロ)を受け取ることを条件に、公共
工事の発注官庁に圧力をかけて指名に入れ、半ば脅迫的に他の業者を説き伏せ、不正に落札受注させる構造汚職をさす。
その裏金は「億以上の
工事の時は
工事代金の二、三%、億未満の時は五%が相場。今回の志布志湾第一期
工事でも落札金総額は約三十二億円だから、このうちから六千万―一億円の金が天の声筋に支払われるはず」
であるということを暴露しているんですね。
それで、これは、
天の声を出してもらった業者は帳簿に載らない裏金をねん出し、銀行振り込みでは「足」がつくので、東京・永田町の
議員会館で直接現金を渡す。
こういうのがたくさん書いてあるんですよ、時間がなくて御紹介できないのが残念なんですけれ
ども。
つまり、大隅半島の鹿
児島三区、そこの有力
国会議員、その秘書、そうした
人々の牛耳るこの大
工事の指名、この問題が県議会で大きな問題になってきている。
建設省も通産省も、県から事情をちょっと聞いたけれ
どもそういう不正は行われていないようであるといとも簡単におっしゃるけれ
ども、これはそんな簡単なものではない。私は、現実に五月の末に現地へ行きまして
調査をしてまいりました。そんな簡単に形式的におさめられるものではないので、この点については、あえて
建設大臣の
政治家としての、やっぱり清潔な政治、
国民の政治に対する信頼、そうしたものについてしっかりと受けとめていただかなければならないという立場から重ねて申し上げて、
大臣からは後でまとめて御
意見を
伺いますので、ちょっと待ってください。
それで、この備蓄基地をつくる上での埋め立て、これに対して必要な採石、この採石が問題になっているんですけれ
ども、こういう利権が絡まってきますでしょう。ですから、北九州の白島備蓄基地でも全く同じような大問題になったわけですけれ
ども、今度の埋立造成
事業のために大量の骨材や資材が必要となって、そのための採石場を確保するということがウの目タカの目で物色され、それが争奪され、そしてそういうものに群がるという、そういう利権に群がるそうした行為が横行しているということがこの現地の
一つである高山町で行われています。
私は具体的にはこの高山町の問題を
調査してきたわけですけれ
ども、現在、採石場が三カ所あって、現実に港湾
工事用に採石を運び出していました。ところが、その高山町の後田地区にある高山採石という会社の採石場については現地で大きな問題をつくり出しているんです。それは何かといいますと、第一にはこの採石業者が行っている採石運搬の違法性、つまりその採石したものを運搬する道路、こういうものも他人の道路を許可なしに、県に申請したものとは違う道路を許可なしに使っているという問題が
一つあります。
もう
一つは、その採石の山、彼らがそこで一山当てようとしているのだと思うんですけれ
ども、その山との関連で下の方にかんがい用水、ため池があるんですよね。やっぱりその山が採石で崩されていったら完全に鉄砲水その他による被害でもって農業が大きな被害を受けるということは、長い歴史の中で農民の方たちが本当にみんな確信を持ってそういう不安を持っておられるわけです。
そういう二つの大きな問題でもあるんですけれ
ども、こういう問題で、そこの農家の三百戸の方たちが本当に長い間こうしたものについての
反対を
主張され、そしていろいろの問題も出し、
意見も出してこられた。しかし、今申し上げましたような仕事が強行されているという事態があるんです。
それで、通産省にお
伺いしたいのですが、この採石場については、通産省の出先である、これは福岡通産局となるんですか、九州の通産局が
調査を行って、その
調査結果が出ているというふうに聞いておりますけれ
ども、この点についての御報告をいただきたい、どういう
調査結果が出ているか。