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山中郁子君 私が申し上げるのは、共産党が、共産党に限らないと思うんですよ、一党でも反対があって、そして一致されないものが
委員長提案として出されるということはやはり本来望ましくないということについて当然のお考えだというふうに思いますので、今後の問題等もありますから、そういう点での
委員長のお考えをお伺いいたしました。
もう一度明らかにしておきますけれども、我が党は、
衆議院段階におきましても全員が一致しないこうしたものについて
提出するということについての了解を与えたことはなく、意見は最後まで申し上げてあったということについて改めて申し上げておきたいと思います。
次に、
振興法案のこの基本的視点の問題なんです。私ども共産党が反対したのは、何もやみくもに反対したわけでなくて、
問題点があるから反対したわけであります。つまり、その点について、大変限られた時間ですので、ごく簡潔に申し上げますと、例えば
委員長提案のこの原案では、第四条、「
半島振興計画の
内容」のところの一項二、「基幹的な道路、港湾、空港」というふうにして、わざわざ「基幹的」という言葉を入れてある。二項では、「
国土総合
開発計画、首都圏
整備計画」云々として、「その他法令の
規定による
地域振興に関する
計画と調和したものでなければならない。」、問題になった調和条項ですね、こうしたものが入れられている。
そのほかにも幾つかありますけれども、こういう点を見るならば、六〇年代から七〇年代前半まで
国土開発の主流だった高度成長型列島改造のパターン、しかもこれが大
企業中心の
産業開発策、これが基調となっているというふうに見なければならないんですが、これについての
提出者の御意見をお伺いしたいところでありますけれども、大
企業中心の
産業誘致、こういうものを念頭に置いて
産業基盤の
整備を目指そうとされているのか、この御
提出の
法案の
趣旨、真意、それとも
住民本位、
住民のための生活基盤の
整備向上、
福祉の向上に主眼を置かれているのか、どういうことなのか、率直にお尋ねをしておきたいと思います。