○
国務大臣(
木部佳昭君) 先ほど来、
先生から御
指摘がございましたように、二十一世紀を迎える私
どもは、これから後十五年私なんかもつかどうかわかりませんけれ
ども、山田
先生なんか御年輩若いですから恐らくもつだろうと思うんですが、そういう
意味でこの二十世紀に、非常に
予算やその他いろんな制約もございますが、やはり私は社会資本、活力のある
経済社会、それから快適で安全な
国民生活、これが私
ども建設省の一番大きな使命である、私はそう考えておるわけであります。
そういうことを考えてまいりますと、先ほど御
指摘になりましたように、一方では高齢化社会、一方では今度は若い世代、この間の新聞の発表なんか見ても
昭和生まれが一億以上だ、こういう
時代になってきているわけです。ですから、私
どもは今二十一世紀を迎えるに当たって厳しい中でございますが、社会資本を
整備してきちっとしておかないと二十一世紀に立ち向かうことができないわけです、
国民のニーズがどういうふうに変わるかわかりませんから。一方では高齢化社会、一方では若者の
時代だ、そういうことを考えてみますと、私は非常に大きな想像もつかないような変化があると思うんです。
一方では、御承知のとおりエレクトロニクスや、
先端産業の発展や、我々の生活なんかでも大変な大きな変化が、また技術革新というものが行われていくわけですから、よほどその辺をきちっと足固めをしなければならない、それが、今世紀に与えられた我々の責任である、そういう点を私はしっかり踏まえていかなければならないと思います。したがって、先ほど
民間活力
云々というお話もありましたが、私は機会あるごとに御
答弁申し上げておりますように、
民間活力というのは産、学、官の皆さんが知恵を出し、そしてニーズにいかにこたえるために知恵を出していただくか、また御指導いただくか、また一緒になってニーズにこたえる
努力をしていくかということが
基本理念であると私は思っておるわけです。
しかし、それによって私
ども財政が厳しい
時代ですから
政府は逃げてしまうのか、こういうことではないわけでありまして、
先生なんかも地域で大きな関心を持っておられる関西国際空港にしても、私きのうも御
答弁申し上げましたが、飛行場本体は一兆円だ、ところが、この飛行場に到達するアクセス
道路、高速
道路、一般国道、そういうようなものを考えてみましても、二兆ぐらいと言われているが、私は三兆と言っているわけです。そして、下水道をつくり、またそこで働く方々の
住宅を解決するというような環境の
整備をきちっとしなきゃならぬ。
こういう点を考えてまいりますと、むしろ私はある
意味では、
民間活力といっても
政府なり
建設省がしなければならない仕事の方が多いと思うんです。私はそういうふうに思うんです。でございますから、今申し上げましたように、財源その他については官房長が今申し上げたような原則に立って私
どもは
最大限の
努力を払っていく、こういうことでございますが、前段私が御
答弁申し上げましたような
基本的な考え方で私
どもはこの二十世紀の足固めをきちっとしなきゃならぬ、こういうことを
基本的に考えておるわけでございます。