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小笠原貞子君 はい、ありがとうございます。それじゃよろしくお願いをいたします。
次は問題かわりまして、地方高級官僚の天下り、中央もそうだけど、地方も華やかに行われているという問題について伺っていきたいと思うんです。
地方行革ということが言われまして、いろいろと民間委託の方が安上がりだよということで鳴り物入りで民間委託というものが進められていっております。ところが、ある意味では、民間委託で効率化を図るんだと言いながら、その民間委託の会社や特殊法人を次々つくって、そしてそこへいわゆる高級官僚の天下り先ということになっているというのは厳に慎むべきであると私は思うわけなんです。
政府としても閣議で決められておりますね。特殊法人相互間のたらい回し的
異動は原則として行わない、例外の場合でも一回限りとすると。特殊法人役職員の給与、退職金の適正な措置を講ずるものとすると。これ閣議で決められているということは御
承知のとおりでございます。中央でもこの間うちからいろいろまた問題が出ておりましたが、そうして実際は見ますと、私は、これまた札幌市の、いろいろと各地であるんですけれ
ども、時間がございません。きょうのところは札幌市の場合を申し上げたいと思うわけなんです。
本年一月一日現在で、二十法人に三十二人が行っております。月額五十万円以上が九人。さらに二つの会社、法人の役員となって、月額報酬百三十五万にのぼっている例がございます。それからまた、天下りだけじゃなくて、渡り鳥というのがございます。こういうことを言っているとわかりにくいので、表にいたしましてごらんいただきたいと思います。
H元助役でございます。札幌振興公社というの。これは札幌市が八八%出資している会社でございます。そこに助役から代表取締役社長として天下りまして、月額七十万円でございます。それだけじゃなくて、もう一つ札幌リゾート開発公社、これも札幌市が一八%出資している。そこの代表取締役社長。つまりこの人は二つの会社に両足で天下ったわけですね。それで、給料は百四万円と、こうなっております。
それから、Nという元施設
局長、この方は札幌都市開発公社の代表取締役社長。月給は百万円でございます。同時にこの方も札幌リゾート開発公社の取締役会長になりまして、月給三十五万でございます。だから、二つ合わせますと、この方は百三十五万と、こういうことになります。札幌の市長さん
幾らなんだといって調べましたら、札幌の市長さん百二万円でございます。市長さんよりもぐっといいんですね。というような二つの会社からもらっている。
それから、今度は渡り鳥の方なんですけれ
ども、Tという元
建設局長でございます。五十六年の七月一日に退職されて、そして五十六年の八月一日、退職して一カ月で北海道住宅公社、月給三十九万、そして理事になりまして手当六・五カ月、年額にすると七百二十一万五千円と、退職して一カ月後にそこへおおりになりました。そして。十カ月にも足らないのにまた次に移られるんですね。五十七年五月十日にやめられて、五十七年五月の二十六日、二週間後です。たった十カ月足らずしかお勤めにならないで、このとき言い忘れました、退職金は百万円もらっていらっしゃいます。そして、やめて二週間後には、今度は札幌都市開発公社というところに入られまして、そして九十万円の月給になりました。そして、五十九年六月二日、ここでは約二年ですね。二年でおやめになりまして、また退職金は四百万円おもらいになりました。そして、やめて三カ月で今度は札幌市公園緑化協会というところの理事長というところにお入りになりました。ということですね。これもう目まぐるしいですね。次々とかわっていって、ひどいときには十カ月足らずというところでございます。こういうのがわかっていただきたいということと、それから委託
事業のための財団法人が、先ほど申しましたように民間委託ということで次々とそういうのができまして、そしてそこに天下りの場所がつくられていくと。五十二年、札幌市住宅管理公社ができ、五十五年に札幌市青少年婦人活動協会、五十七年札幌産業流通振興協会、五十八年札幌市下水道資源公社、五十九年スポーツ振興
事業団、五十九年公園緑化協会と、こういうようにたくさん天下りの先をつくって、そして次々と天下りなさる。二つを合わせたら市長さんよりもたくさんの給料をおもらいになるというようなことで、これはもう市民の非常に大きな関心になりました。そして、こういうことは全く我々働く者からは困ったことだなというのが市民の感情でございます。
こういう問題について
自治省の責任者としての大臣の御見解を伺いたいと思います。