○
委員長(
鶴岡洋君) 次に、
運輸事情等に関する調査のうち、国鉄問題に関する件を議題といたします。
当
委員会といたしましては、かねてより国鉄問題について調査を続けておるところでありますが、調査の一環として、後日
参考人として国鉄再建監理
委員会
委員長亀井正夫君に出席を願うことといたしております。
亀井
参考人に対する
質疑に関しましては、限られた時間内で実効ある調査を行いたいと存じますので、この際、当
委員会としてあらかじめ
質疑事項の一部をお知らせすることとし、後日
参考人として出席の際に、
質疑事項について一括して御答弁を願いたいと存じますので、林
政府委員におかれましては、この点亀井国鉄再建監理
委員長にお伝えいただきたいと存じます。
それではこれより
質疑事項について申し述べます。七点ございます。
一、この夏に予定されている最終答申前に中間的な報告を出すことになるか。また、答申前に中央、地方にわたって
国民各層の意見を聞く機会を設ける用意があるか。
二、新しい
経営形態に移行するに当たり、整理しなければならない長期債務が約三十五兆円に上ると言われているが、長期債務の内訳、その発生原因と責任の所在についてどう考えているか。また、処理の具体案は、どの
程度まで固まったか。分割後の
会社に引き継ぐ額、国鉄資産の売却で充当する額、
国民の負担で処理する額はどの
程度と見込んでいるか。さらに、その財源をどこに求めるか。
三、昨年八月の第二次提言において、監理
委員会は分割
民営化の方向を明らかにしているが、分割
民営化を結論づけた根拠はどこにあるか。また、北海道、九州、四国の分離案や本州の四分割案等が報じられているが、監理
委員会における分割の具体案づくりはどの
程度まで進んでいるか。分割後の
会社の
収支見通しはどうなるか。北海道等の
赤字分割
会社に対する国の補助はどのような方法で行うか。青函トンネル、本四連絡鉄道橋の所属はどうなるか。分割後の運賃制度はどうなるか。
四、最近、
貨物、自動車、工場、病院等の部門別分離案が報じられているが、浮上式鉄道の研究、開発部門を含めて、どのような分離案が検討されているのか。またその際、分離独立後の
採算について、どのような見通しを持っているか。
五、亀井
委員長は、国鉄が分離対象線としている地方交通線について、存続させたい旨の答弁を行っているが、従来の方針を変更するという
意味か。また活性化を図ると言っているが、どういう方法を考えているか。
さらに、
整備新幹線についても、国鉄再建の枠外の問題として考えていきたい旨の答弁を行っているが、その真意はどこにあるか。
六、監理
委員会は、私鉄並みの
経営を目指しているが、その具体的内容は何か。私鉄並みというならばスト権を付与する等
民間労働組合並みの取り扱いとすることになるか。
七、監理
委員会は、分割後、
会社の要員数をどの
程度と見込んでいるか。また、その際余剰となる人員について、どのような対策を検討しているか、職域の
拡大を含めた総合的な雇用対策の特別立法についてはどうか。
以上であります。