○小柳勇君 林さんなり
国鉄になぜ私がきょう質問するかといいますと、ずっと我々が調べたところによりますと、有名、無名の
会社、それが不動産業ありますよ、あるいは
会社があります。それが政治にもつながりながら、この
国鉄の土地をどういうふうにして買い占めようかという動きが相当活発にあります。具体的にまだ出す
段階ではありませんが。したがいまして、
国鉄の遊休地といえ
どもまだこれからいろいろ
考えなきゃならぬことがありますから、
国鉄の遊休地の払い下げについては、十分慎重に論議していただくように。地下で、潜りながらいろいろ蠢動している個人、団体があることも御存じでありましょうけれ
ども、
監理委員会で十分にひとつ討議してもらうようにお願いしておきたいと思います。
それから、
監理委員会の方ではいま
一つ、民鉄でなければならぬということが
一つの方向でありますが、もちろん今のシステムではいろいろ欠陥があります。当事者能力がない。さっき
目黒委員も言いました。
労働基本権がないから、例えば団体交渉しましても、結局は
内閣なりあるいは政治家に持っていかないと何にもできないというような矛盾したものがありますから、現状ではいきませんけれ
ども、私鉄と比べてみまして、実際の職員の、まあ参考のために、これ調べてあると思いますけれ
ども、時間がないから私の方から言いますと、
国鉄職員の輸送能率は、
国鉄が二十三年に外地の職員を入れまして四十七万おりましたときに、百七十輸送人トンキロ。これが現在は三十一万人でやりまして七百輸送人トンキロになりまして、ちょうど二・四倍の今の職員が輸送しています、お客を。
それから、私鉄がよろしいということをずっと計算してみましたら、現在の
国鉄の営業キロ当たり職員数が十四人、それから私鉄の場合は、大手の私鉄で二十四人なんですよ。現在、営業キロ当たりの職員数は
国鉄が十四人で私鉄は二十四人です。少ないんですね。したがいまして、私は、何か
国鉄の方がうんと人間が余って、余剰人員というのが当たり前だというような認識が世間にありますけれ
ども、全部大手私鉄などを調査してみました。
現状そうでありますから、もう少し
監理委員会も、実際
鉄道を動かすという
作業がどのくらい人間が要るかということを十分ひとつ検討してもらいたい。
この間の
委員会でも言いましたが、余剰人員の諸君が今竹細工なんかやっていますが、その職員が、
自分のところのやっておった仕事を、検修掛の仕事を下請がやっておりますと。だれかがやらぬと汽車は動かないということ、
鉄道は動かないということ。だから、人件費となるか物件費となるかの違いでありますから、そういう点も十分にひとつ
先生方論議して、実際
鉄道を安心して安全に動かすためには何人要るかという点から
鉄道の
再建計画を論議をしてもらわなきゃなりませんから、言っておいてもらいたいと思います。
それで、あと
国鉄の方の問題で、
再建監理委員会の方ではまた資料
要請なり、まあ林さんはちょいちょい来ていただきますから私
どもレクチャーしてもらいますけれ
ども、的確に、どういうふうに
委員が論議をしておられるか、その資料は
一体何を基礎にやっておられるか。学者が机の上で、本の中からだけでは
鉄道は完全に動かないんじゃないかと私は思うわけですよ。そういう点で、ひとつ十分な論議を
亀井委員長にやっていただくように特にお願い申し上げておきます。
それから、岩崎
常務理事が見えました。この前ローカル線の問題で、ローカル線を
国鉄はもう七十線区は下請
会社に持っていこうとおっしゃる。
監理委員会は、いやこれは
鉄道がそのままやろうとおっしゃる。その違いがあります。私
どももローカル線を下請
会社に分けることは
反対であります。したがって、まずこのローカル線の現状、第一次、第二次線のローカル線の廃止の現状を報告してください。時間がありませんから簡単に。